フェルトまんだら

2017年11月 3日 (金)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その8


午後7時。

市内で働くひろこ叔母とスーパーのイオンで待ち合わせ、

晩は智頭町の祖母の家に泊めてもらう予定です。

晩酌のアテを買おうと食料品売場をうろつきましたが

台風のせいで

鳥取での楽しみのゆでイカ、豆腐ぢくわなど

目ぼしいものは何もなし。

仕方なく助六にしんこ巻き、お寿司をしょぼしょぼと買い

(海の幸、ゼロ! なんでやねん)

さっさと家に帰ることにしました。

*ちなみに鳥取市のイオン、

酒売り場が大変広く、品揃えも充実。

シャンパンではモエ、マムといった大手NMに加え

ムタール、トゥルヤール、マイィ・グラン・クリュ、

ジャニソン・バラドンのロゼなんかも置いてありました。素敵!



台風のヤロウ、いよいよ本気出してきた。

真横から吹きつける雨、

水たまりに車が突っ込めば

(ザッパーン!) 屋根までかぶる水しぶき。

こりゃディズニーランドの

スプラッシュマウンテンなんか目じゃない。

(うぉ~う!)(ヒョエー!)叔母と二人で気分高揚、

アトラクション感覚で家を目指していると

なんと国道53号線智頭トンネル付近は通行止め。

ジャジャジャーン、ゲームオーバー。

家へ帰れずこのまま二人、車中泊・・・!?




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・・・な~んてね。

鳥取市からは岡山・佐用町まで抜ける高速道路:

鳥取自動車道が通っており

国道が雨のたび通行止めになるのを知っていた叔母、

素早く高速に乗り、わけなく家へ着いたのでした。が、しかし・・・



(こんばんは~。来たよう)

居間へ入れば電気も点けず真っ暗ななか

横たわる祖母の姿。

(ヒエエエエ!) 慌てて灯りをともすと

(・・・ん? おうおう、よう来たな) 寝ぼけながらも目を開けた!



ンモウ、まぎらわしい!

聞けば夕方、ますます勢いを増す雨風に

地区の公民館への避難勧告が出たというのに

祖母ときたら

(いや、うちゃあ晩にお客が来るけえな)とこれを無視、

我らの無事を案じつつ居間で待っててくれたというのです。

話を聞けばスマヌスマヌの祖母の愛、

肉親ってほんとにありがたいものですね。




ランデヴーのお相手は台風、

スケールのでかかった今回の旅。

台風のヤロウにはそれなりに被害も被りましたが

気分良く温泉に浸かり美味しいお酒と豆腐をいただき

おばあちゃんの顔も見られた、

生まれ故郷の秋の景色を、匂いを、心ゆくまで味わった。

ああ、楽しかった。

さあ、次はどこに行こうかな?






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2017年10月31日 (火)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その7




ほろ酔いで中島酒店を出ると

ポツリポツリと降り出した雨。

台風め、いよいよ来なすったか。

定刻に来たバスに乗り岩美駅で下車すると

な、な、なんと。

JR山陰本線の列車はすでに全便運休。

ヒエ~!

慌てふためき本日二度目の観光案内所に駆け込んだところ

30分後のバスで鳥取駅まで行けることがわかり

ひと安心。

・・・それはそれでよかったものの。

いかにもの観光客が駅で下車すれば

列車に乗ることぐらい誰でも分かる。

JR運休の情報は入っていただろうに、

あのバスの運転手、なんで一言教えてくれなかったんだろう。

あのままバスに乗ってりゃ

30分も早く鳥取駅に着いたのになあ・・・。

いまさらプリプリ怒ったところで仕方ないけれど

恨めしく思ったことでありました。



待つこと30分、

再びバスに乗り鳥取駅を目指します。

窓の外はどんどん強くなる雨風、

駅前大通りの商店街も

早々シャッターを下ろし店じまいする店が目立ちました。



さて、鳥取駅に到着。

バスを降りると豪雨に強風、

本来なら駅近くの居酒屋にもぐり込み

山陰の海の幸で軽く一杯、のはずだったのに

雨は降るわ寒いわでとてもそんな元気はなし。

仕方なく駅のおみやげ街をうろついていると

目に付いたのはお菓子の壽城の銘菓「とち餅」。

栃の実を練り込んだ餅であんをくるんだこのお菓子、

歴史を感じる白いパッケージの横に並んでいるのは

なんと! 赤のパッケージ!




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双子のようなこの紅白コンビ、

白は昔からある「白とち餅」、

そして赤いほうはあんでとち餅をくるんだ

「赤とち餅」なんですって。

へえ~。私、ちっとも知りませんでした。

初めて見る赤とち餅に興味しんしん、じっくり観察していると

台風でお客も少なく所在なさげだった店員さん、

ここぞとばかり近寄って来てあれこれ説明してくれました。

結局赤のほうが賞味期限が短いこともあり

白とち餅を土産に購入したのですが、

嵐の中 不屈の販売精神、いやあ、立派なもんです。

私もその精神を見習って

嵐の中呑みに行くべきだったかな。




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2017年10月28日 (土)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その6

あ~、いい湯でした。

これで疲労回復、便秘解消、ヒステリーも治まって

ポンコツからようやく真人間に戻れたかんじ。

美しい庭園を眺めながら珈琲をいただき外へ出ると

どんくさい台風め、今だ四国あたりでのろのろしていて

こちらでは雨風ともに問題なし。

せっかくなのでバスが出るまでの小一時間、

辺りをうろついてみることにしました。




まず立ち寄ったのは共同浴場である

「ゆかむり温泉」。

駐車場に展示された歴史絵巻や彫刻などを見ていると

ム!向こうになにやら気になるお店。

大~きな「地酒」の看板、

店の前にはお酒の自動販売機、その傍らにはベンチ。

(あそこでビール買ってベンチで飲んだら最高だろな。

あ~、飲みたいな~)

灯りに群がる蛾のごとく吸い寄せられると

今度は別の貼り紙に気がついた。

「ゆかむり豆腐 あります」

ゆかむり豆腐、何だそれ!?

吸い寄せられること再び、ついに店の中に入っちゃった。

(いらっしゃいませー)

出迎えてくれたのは呑気そうなおねえさん。




ココ「中島酒店」は

ゆかむり温泉の駐車場横の小さな酒屋さん、

店の中央には大きなテーブルが置かれ

夕方4時からは一杯呑み屋になるという

ま、なんとも魅力的なお店なのです。

おねえさんに早速尋ねてみるとこの「ゆかむり豆腐」、

近所の豆腐屋さんが作る昔ながらの手づくり豆腐で

4時からは酒のアテとして店内で出しているのだそう。

(エエー!) 思わず叫んだ私。

豆腐をおみやげに買って帰るつもりがアテ外れ、

さらに3時50分にはバスが出るので開店には臨めない。

あまりに残念がる様を見ておねえさん、

(今日は台風のせいで早めに仕度も終わらせちゃったし、

いいですよ。豆腐、食べて行ってください) ですって。

(エエー♡) 今度は歓喜の叫び。

しばらくして運ばれてきたのは

クリーム色のどっしりした豆腐に

調味料の醤油、味噌、塩。

そしてこの味噌と塩、おねえさんの手作りというからオドロキ。

まずは豆腐を何もつけずひと口。

ウ~ン、これはこれは!

腑抜けの台風も蹴散らす力強さ。

しかもこの味噌と塩、

豆腐の味が際立つのはもちろん、

こりゃ酒のアテにも最高じゃありませんか!





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こんなに旨い豆腐と味噌と塩があって

しかも酒屋にいながら日本酒を呑まないなんて

それは非国民である。

ニッポンを愛する私・トモコ、すぐさま酒を注文しました。

選んだのは全国にその名を知られている造り酒屋:

高田酒造場の(奇遇にもご近所さんなのだそう)

純米大吟醸生酒「瑞泉」。

空きっ腹に染み入るこの芳醇なお酒、

その味わいをますます豊かにするのは

おねえさんのおしゃべり。

昔々の共同浴場の情景から

近くの浦富海岸を通過するトワイライトエキスプレス:

「瑞風」にまつわる裏事情、

話の合い間には昔、店で使用していた酒器を見せてくれたり

入り込んだ蠅をペチ、と見事仕留めて見せたり(!)

楽しいひとときは瞬く間に過ぎ、

さあ、バスに乗らなくちゃ。

地図で目をつけていた御湯神社にも高田酒造場にも

行けずじまいでしたが

それにも余りある豊かな時間でした。

みなさんも岩井温泉へお越しの際は

ぜひ中島酒店に立ち寄り一杯おやりください。

おねえさん、どうもありがとうございました。





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2017年10月25日 (水)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その5


奇習「湯かむり」で知られる岩井温泉。

ところで 「湯かむり」とは何ぞや?



お答えしましょう。

「湯かむり」とは、

頭に手ぬぐいをのせ柄杓で湯をかぶる

岩井温泉独特の風習。

湯治の退屈をなぐさめるためとも

少しでも長く湯に浸かり効能にあやかるためともいわれますが

これに欠かせないのが 「湯かむり唄」。

「岩井八景づくし」「芸題づくし」「忠臣蔵づくし」などがあり

いずれも数え唄で長いものはなんと100番まであるそうな。

効能のためとはいえ

100番まで歌って湯をかぶり続ければ

「湯かむり」どころか「湯あたり」しそうですけどねえ・・・。



サア ついにその時が来た。

長年憧れた奇習「湯かむり」。

それを我が身で体験するのだ。

おお、なんという感動。



ところで私、

この奇習に魅かれ岩井温泉の名を知ったほど。

(当然「湯かむり」の方法も調べたんでしょう?) 問われれば

答えは、イエス。

ただ問題は、「柄杓で」を読み飛ばしていた。

ア~、惜しい!

(手ぬぐいかぶってその上からお湯かぶればええんやろ。

よっしゃ、まかしとけ!)

並々ならぬ自信とやる気、果たしてその首尾やいかに・・・!?




さあ、

「初湯かむり」体験に決意みなぎるトモコ選手、

自宅より持参の手ぬぐいをパイとかぶり

ザンブと湯に分け入った!

目の前の柄杓には見向きもしない(ア~、惜しい!)

手に取ったのは普通の手桶。

これでざんぶり湯をすくえば当然ながらかなりの重量、

もろともせずに湯をかぶったあ!

ザバーン、ザパーン、ザッパーン!

調子が出てきたところで、ふと気がついた。

(ハッ、忘れてた。湯かむり唄!)

気付いたところで湯かむり唄など知るはずもない、

よし、それならばと唱え始めたのは

民謡でなければ歌謡曲でもない、

それどころか唄ですらない、

まさかまさかの大祓詞(おおはらえのことば=神道の祝詞)。

「たかまのはらにかむづまります

すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて・・・」



正式には

軽快な湯かむり唄に合わせ柄杓を振り振り湯をかぶる

楽しい楽しい湯かむり。

一方私・トモコ。

合っているのは手ぬぐいのみ、

手桶の湯をざんぶざんぶとひたすらかぶり

唱えているのは呪文のごとき大祓詞。

ヒ、ヒ、ヒエ~! 地獄絵図!




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*湯かむりメモ

間違いだらけの「初湯かむり」、

気付いたことは

手ぬぐい一枚かぶるだけで

湯かむり時の湯の衝撃・圧迫感が

ずいぶん軽くなるんです!

ザンブザンブと湯をかぶり続けても

手ぬぐいの上を滑り落ちるお湯、

乱れぬ呼吸、とどまることを知らぬ大祓詞。

いやあ、手ぬぐいにこんな効果があったとは。

諸君!

修行と称して滝に打たれる際は

素知らぬ顔して手ぬぐい一枚頭にかぶろう!

余人は知らぬその効果、

滝に打たれながらも息も乱さず唱え続けるあなたの姿に

尊敬のまなざしが集中すること間違いなし。

栄光よ 君にあれ。 どうぞ お試しあれ。












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2017年10月23日 (月)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その4

山陰最古の湯・岩井温泉。

その起源は平安時代にまで遡り・・・


関白の孫・藤原冬久が旅の途中ひどい皮膚病にかかり

苦しんでいたところ薬師如来に似た女人と遭遇、

女人に教わるまま湧き出る湯を浴びたところ

たちまち元の美しい肌に戻ったそうな。

その後岩井の里に住み着いた冬久は

あちこちに温泉を掘り、病に悩む人々を救ったそうな。

ハア、なんちゅうめげらしい。


というのが岩井温泉のはじまり。

そしてここ岩井屋は鳥取では隋一の

「旅人の心に添う 秘湯は人なり」を永遠の理念として掲げる

「日本秘湯を守る会」の会員宿。




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いなかとはいえ

県庁所在地・鳥取市から30分強、

列車もあればバスもある。

(秘湯とはまた大げさな・・・) 思う節も無きにしもあらず、

ま、ともかく大浴場へ向かった私。

女湯の戸をガラリと開けると先客は一人もなし、

つまりは秘湯をひとりじめ!

最高の展開に再びワクワク。

(あまり沸きすぎると煮え湯になるよ。イッシッシ)(←くだらぬ!)




二つある大浴場が20時で男女入れ替えとなるこのお宿、

この日女湯になっていたのは

岩井屋名物・源泉長寿の湯。(ヤッタ!)

その特徴はなんといっても

直立するとへそまで浸かる深い深い浴槽、

そして高い高い天井、

さらにどう考えても低すぎる、低い低いカランの位置。

簡素ながらも滲み出る格式高さに思わず背筋が伸びます。

さらにもう一つ、

露天風呂が併設されているのは

こちらの長寿の湯だけ。

簾に囲まれ

「日本秘湯を守る会」の提灯が湯気の中ほんやり灯る

露天風呂・背戸の湯。

大きな年代物の鏡を覗き込めば

昭和の昔にタイムスリップしそうな

白昼夢のようなひとときを味わいました。




ところでこちらの岩井温泉、

含芒硝石膏温泉、50℃、源泉掛け流し、


入浴だけでなく飲用も可。

柄杓が置かれた手水鉢の後ろには

泉質の看板が掛けられていました。

連日の激務&暴飲暴食で心身ともにやぶれかぶれの私、

うぐうぐと源泉を飲みながらその効能表を眺めていますと

「動脈硬化からリウマチ、筋肉痛」 ふむふむ、

「うちみ、くじき、痔、五十肩」 なるほど。

さらには「便秘、不妊症、ヒステリー」まで!




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ヒステリーといえば・・・

「違うだろー!このハゲー!!」で一世を風靡した

例のオバハン、

あの方も入院なんかせず

ここ岩井屋へ来て毎日湯治にいそしめば

精神も安定して選挙でばらけ落ちずに済んだのかもね、

などとおせっかいにも思いましたが

ま、自業自得。当然の報いですな。

わたくしトモコ、ゆうべは

「豊田氏落選確実」を最高の酒のサカナに

赤ワインをたっぷり堪能させていただきました。

ごっそさーん!(←悪い女だ)


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2017年10月20日 (金)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その3




午前11時40分、岩美駅到着。

最高の展開に気分上々、

駅前の観光案内所で情報を集め

ほっとひと息ついたところで気がついた。

(ハッ、カメラを忘れた!)

初めて訪ねる岩井温泉、

浴場の撮影は無理でもやっぱり写真は撮りたいもの。

あああ~、バカバカ。私のバカ!

一気にしょげかえっていると

ん?これは? カバンの底から見覚えのあるポーチ。

(アッ、カメラがあった!)

気分は再び有頂天、

朝から焦ったり喜んだり怒ったり、

まだ雨が降ってもいないのに

私どうやら台風に翻弄されてしまってるみたい。

落ち着け、トモコ!



気を取り直し

こじんまり可愛らしい岩美駅と

対照的にズラリと並ぶ手書きのメニュー、

商売気まんまんの駅前食堂をカメラに収め

バスに乗車。

岩美駅から岩井温泉まで約8分、

停留所で下りると寂しいながらも一応ここが目抜き通り。

共同浴場に続き明石家、花屋旅館と続き

さてどんじりに控えしは山陰最古の湯・岩井温泉でも

一番の老舗:創業130年の岩井屋。

木造の古めかしい館、

入口には大きな壷に栗の枝が活けられ

傍らの民芸風タペストリーと相俟ってなんとも良い風情。

(ワア、素敵♡)

さっそく写真に撮ろうとカメラを取り出したものの

何度シャッターを押しても

「カシャ」 あの小気味良い音がしない。

(??? 充電はしたのにな・・・) よくよく見れば

なんとSDカードの残量切れ。

あああ~、バカバカ。私のバカ!

新品のSDカードは家にあったのに!



悔やんでも後の祭り。

念のために岩井屋さんのフロントで尋ねてみたところ

やはりSDカードは扱っておらぬとのこと。

再びガックリ肩を落とした私、

入浴料を払い、すごすごと大浴場へ向かったのでありました。





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*岩井屋メモ

① 以前訪れた日本三美人の湯:

島根 湯の川温泉でもそうでしたが

こちら岩井屋さんにもコインロッカーはなし。

日帰り入浴のみなさん、

お風呂に入る前にフロントに貴重品を預けましょう!

② 岩井屋さんのロビーには

美しい中庭を眺めながらくつろげる

ティーラウンジがあります。

ちなみにメニューは珈琲のみ、ということで

(風呂上りの一杯、クーッ、たまらん!)という殿方には

物足りないでしょうが

上品なご婦人にはおすすめ。

湯上がりの上質なひとときをお楽しみください。

・・・おっと。そこで肩を落としている先程の殿方、

まあそうガッカリなさいますな。

左党におすすめの湯上がりスポット、

ちゃあんと用意してございます。

どうぞお見逃しなく。乞う ご期待!













































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2017年10月18日 (水)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その2




どんより静まりきった日曜日。

午前8時、

日本交通高速バス鳥取行きは

JR難波駅を予定通り発車いたしました。



それにしても。

奈良の最寄駅から難波へ向かう電車も

阪神高速、中国自動車道も

ガ~ラガラったらガ~ラガラ。

ま、そりゃそうか。

台風が来るとわかっていて

USJに、ゴルフに、河原へ芋煮会に行く

パッパラパーがどこにいる?

かくして

連休を実家で過ごそうと帰省中の鳥取人と

パーはパーでもズブ濡れ上等、確信犯・トモコを乗せた

日交バスは快調に走り続けたのであります。



ところで。

今回の旅程を組むうえで一番悩まされたのが

交通機関の乗り継ぎ。

鳥取駅の時刻表を見れば

(エッ!? ここ本当に県庁所在地!?)

我が目を疑うまさかの一時間に一本、

列車が少ないのでケンミンは必然的に車に乗るというわけで

市内の道は常に混み合いバスも常に遅れがち。

・・・エ~イ、さっぱり予測がつかん!

困ったのは岩井温泉への到着時間が分からぬうえに

日帰り入浴の受付時間が午後12~15時、

たったの3時間ということ。

そこへきて未知なる破壊王・台風18号は

その実力を秘めつつも刻一刻と接近中。

・・・エ~イ、知るか!

おのれの浅はかな頭脳では到底解析不可能、

なるようになれと居眠りを始めた私。

大口開けてバカ丸出し、

果たして岩井温泉にはいつ着けるんでしょうねえ。



夢うつつで用瀬、河原の停留所を通過、

雰囲気の異変を感じハッと目を覚ますと

すでにバスは鳥取駅のほど近く。

急いでカバンから時刻表を取り出すと

なんと!

4分の連絡で岩美行きの列車があるではないですか!

さあ そこからが速かった。

バスが駅前に停車、

ドアが開くと同時に飛び出し駅目がけて猛ダッシュ、

鳥取市民も真っ青の韋駄天ぶり。

残る問題はただ一つ、

(列車は正常に動いているか?) それだけ。

県庁所在地にしては珍しく

未だ改札が自動化されてない鳥取駅、

ボーッと直立する駅員に

(列車は動いてますか!?) 尋ねること、噛みつく如し。

(エ~ト、どちらまで・・・)

(岩美です!)

(ア、今のところ正常に・・・)

(ありがとうございます!)

後手に切符をもぎ取ってホームへ急ぐさまは

良く言えばリオ五輪男子400mリレー・

日本チーム黄金のバトンパス、

悪く言えば引ったくり。(もちろん後者か)

恥も外聞もない、

さらにエスカレーターを駆け上がり息も絶え絶え

目当ての列車に乗り込んだ私。




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最悪の場合タクシー利用も考えていたのに

それどころか最速&最安、最高の流れで

岩美駅へ到着できた私。

これというのも高速道路と鳥取市内が空いていたおかげ、

バスが早く鳥取駅に着いたおかげ、

それというのも台風が来てみんな外出を控えたおかげ、

つまりはみんな台風のおかげ。

台風18号、ありがとう!




































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2017年10月16日 (月)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その1




まだ記憶に新しい台風18号。

よりにもよって9月の三連休めがけて日本上陸、

各地に大雨を降らせ大きな被害をもたらした

憎いあんちきしょう。

(三連休にはあれもしたいこれもしたい)

あれこれ夢想していたのに台風のせいで台無し、

予定が狂ってイライラした方も多かったのではないでしょうか。

実は私もその一人。

めざすは奇習「湯かむり」で知られる

鳥取県は岩井温泉。

数年前に存在を知りずっと憧れていたかの地、

爽やかな秋空の下レンタサイクルでサイクリング、

気持ちよく湯をかぶった後は

浦富海岸まで足を延ばして海を見るのもいいな、

夏が旬の白イカで一杯やっちゃったりして。

イヒヒ、イヒヒ、イヒヒヒヒ・・・

ニヤニヤだらけきっていた我が脳天を直撃した台風ニュース。

少なからずへこみましたが

イヤ、待てよ。

行くのは温泉、どうせ裸で湯をかぶるのだ。

雨が降ろうが風が吹こうが

私には全然関係なーい!



・・・結論が出ました。

かくしていそいそとお風呂セットをリュックに詰め込んだ私。

母の誕生日を鶏きのこ鍋で祝った翌朝、

天気予報では九州辺りをのろのろ進む台風、

奈良の家を出ると空はどんより曇っているものの

雨も降らず風も吹かず、

まさに嵐の前の静けさ。

さあ目指すは鳥取・岩井温泉。

トモコと台風、何時にどこで巡り会うのか、

はたまた会わずじまいで終わるのか。(できればそう願いたい)

ハラハラドキドキの温泉旅行記:

フェルトまんだら「台風襲来!鳥取・岩井温泉」、

今日からお届けいたします。

どうぞお付き合い下さいませ~。





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2017年9月 1日 (金)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その9




ああ。

6年ぶりのローマ。

楽しかった 楽しすぎた4日間。

食べたいものは全部食べた。行きたいとこは全部行った。

ああ。

もう思い残すことは何もない。

午後5時、飛行機はローマを発つ。

ラ・カッフェッティエーラ、パンテオン、ナヴォーナ広場、

サンテウスタキオ、カンポ・ディ・フィオーリ、メルカート・・・

大好きなローマを瞼に焼き付け

日本では高価なチーズを最後に購入。

さあ、いよいよお別れです。

ホテルからメトロでひと駅、

空港行きの列車が出るティブルティーナ駅へ行こうとしたところ

なななんと、現金がない!

(う~む、最後の最後に買ったチーズが

予想外に高かった。お金 足らん。

ま、ええよ。カードで切符買うから♪)

既にクレジットカードで切符を購入するのは経験済み、

自動販売機へ向かうと

なんと! メトロでカードは使えない!

絶体絶命、私の取った行動とは・・・!?



原始的! 「歩く」でした!

ひと駅ぶん、結構な距離を

重いスーツケースをキュラキュラ押しながら歩きます。

(なんて日だ!なんて旅だ!)

さすがにハプニングはもうたくさん、

無事空港到着、さっさと荷物を預け身軽になろうと

チェックインしたところ

なんてこった!

今度はお土産でギュウギュウのスーツケースが重量オーバー。

カウンターのお兄さんに

(7キロぶんを手荷物にして機内へ持ち込むか

超過料金を1万円払うか、

さあ どうする?) 問われ

一も二もなく手荷物を選んだ私。

1万円の出費に比べりゃ7キロなんて軽いもの。

イタリアの自動車メーカー・FIAT(フィアット)のグッズショップで

ひとめぼれして購入したバッグが早速役に立ちます。

重そうな物から放り込み荷造り完了。

ヨシ、これで本当にローマとはおさらばだ。

いろんな意味で肩の荷を下ろし

手荷物検査のゲートをくぐると

・・・アラ? ・・・あれあれあれ?

違うコースへ流されてゆく私の可愛いFIATバッグ。

なんで?



みなさま。

二度あることは三度ある。

この不変および非情の真実。

「国際線では液体類は機内持ち込み禁止」

このルールをすっかり忘れ

白ワインをバッグへ移した私、(←イージーミス!)

その場で没収されてしまったのです!




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(ゴトン)

重く湿った音とともに

目の前でゴミ箱に捨てられたワイン。

スーパーで買った安物とはいえ

真剣に選んだDOCG(格付け最高ランク)の

Vernaccia di San Gimignano。

(ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ)

トスカーナ州、塔の立つ街として世界遺産に登録されている

小さな街・サン ジミニャーノ。

ラベルには見覚えある街の景観が描かれた瓶が

闇に吸い込まれるあの衝撃。

(ああああああ、ついて行くような!)

いっそのことその場で開けて

ラッパ飲みしてやろうかとも思ったけれど

イヤイヤ、危険人物とみなされ

飛行機に乗せてもらえなくなったら困る、

イヤそれ以前に日本の恥だ。

大人しく涙をこらえ、その場を去った私。

さようなら 白ワイン。 さようなら ローマ。



搭乗口へ進む私、

恨めしくワインを想い一歩一歩重い足取り・・・

かと思いきや、

(ワインなんか免税店で買ったらええねん!)

まるでスキップ、店へ駆け込み早速白ワインを購入。

(ア~、ワインで良かった!

せっかくブノワやニコラのとこから

担いできたシャンパン、

没収されたらホンマ私、その場でラッパ飲みするわ!)

・・・みなさま。

旅は少女を女に変える。

そして女をオバハンに変えるのであります。

オソロシ。



気がつけば早や9月、

長々とお届けしました

「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行」。

イタリア、特にローマは思い入れのある街ゆえ

ついつい長くなってしまいましたが

楽しんでいただけたなら幸いでございます。

もう朝晩の風は秋を感じさせる今日この頃、

(次はどこへ行こうかな?)

行楽の秋、楽しみですねえ。








































































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2017年8月30日 (水)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その8


さて。

第8章を迎えた我が

「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」、

本日はいささか挑発的な試み:

「ローマ一旨いカフェとジェラート」をご紹介しようというんだから

魂消たもんじゃござんせんか。

いくら「ローマの平日」を3年半過ごしたとはいえ

それはふた昔前のこと。

今じゃ事情が違うんじゃない・・・!?

ご心配下さったそこのあなた、Grazie mille.(ありがとう)

ただ、

全ての道が通ずる永遠の都・ローマ、

10年20年などほんのまばたき、

この街の歴史は微動だにしないのだ。

というわけで

実際足を運びこの目と舌で確認した

ローマ一のカフェとジェラート。

(いささか偏見入りではありますが)

正解はこちらです。

答え合わせをどうぞ。



(ローマ一のカフェ? エ~・・・

コンドッティ通りのカフェ・グレコ?)なんて答えたそこのあなた、

ブッブー、あなたは 「ザ・観光客」。

今も昔も地元っ子及び観光客に不動の人気を誇るカフェそれは

パンテオン裏のサンテウスタキオ広場のその名も

「カフェ サンテウスタキオ」なのです!



創業 1958年、

常に工事中のような外観、

山吹色の看板に

壁にベタベタ貼られたおすすめメニューが一見下品な

サンテウスタキオ。

外見からは想像できませんが

実はここ、もう何十年も昔から

「ローマ一旨いカフェ」として君臨し続けている

ザ・キング・オブ・カフェなのです。



ここの最大の特徴は

ただ「カフェ」とだけ注文すると

既に砂糖が入ったエスプレッソが出てくること。

したがってブラック派・苦味愛好家は注文時に

「Senza zucchero (センツァ ズッケロ=砂糖抜き)」、

「Con poco zucchero (コン ポーコ ズッケロ=砂糖少しで)、

念を押さねばなりません。

かくいう私も通常はブラック派、

ここでは(ポーコ ズッケロ)で通していますが本当は

ここ特有の深くて濃厚なカフェに砂糖たっぷり、

グルグルグルとかき混ぜて待つことしばし、

上澄みをチビチビ、とふた口すすり

(ごっそさーん)と店を出る、

カップの底には溶け切らなかった大量の砂糖がジャリジャリ・・・

この飲み方がここのカフェを飲むベストの方法、

ちゃあんと分かっているのです。

濃すぎ・甘すぎ・間、持たなすぎ、

三拍子揃った日本人には全く不向き、

でもこれがローマのカフェの醍醐味なんです。

トラットリアで食べ過ぎ飲み過ぎ、酔っ払っちゃったそんな夜

一日を締めくくるのに最適なサンテウスタキオのカフェ。

ローマっ子になりきって、どうぞ試してみて下さいな。



*サンテウスタキオ ひと口メモ

山吹色のショップイメージが徹底している

サンテウスタキオ。

店で売られているカフェの粉はもちろんのこと

カフェに良く合うチョコや小っちゃなお菓子類も

パッケージは全て山吹色。

ローマ一だけあり菓子類もいろんな種類がありますが

私のおすすめは

焙煎したコーヒーの実を一粒ずつチョコでコーティングしたもの。

チョコとはいえ渋味のあるコーヒーの実をガリっと砕きつつ

さらに苦いカフェでのどへ流し込む・・・

う~ん、これぞ大人の昼下がり!

紳士淑女のみなさま、どうぞお試しあれ。




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この夏は40度を超える異常気象で

サンピエトロ広場では観光客に水が配布されたという

ローマ。

酷暑のこの時期一番恋しいのがジェラート。

ローマのジェラートといえば

フルーツ系フレーバーが人気:Giolitti (ジョリッティ)、

カフェ味のグラニータ(フラッペ)が有名:Tazza d'oro (タッツァドーロ)、

濃厚なタルトゥッフォが代名詞:Tre Scalini (トレ スカリーニ)など

名店が目白押し。

その中でも街の中心部から離れているため

知名度はいま一つ、

ただ味と人気はローマ№1と

私・トモコが太鼓判を押すのが

テルミニ駅からひと駅、ヴィットリオ広場近くの

‘Palazzo del freddo’ (氷の宮殿)こと

「FASSI (ファッシ)」であります!

ワ~ パチパチ。



こちらは創業1880年、

まずレジで会計を済ませレシートを受け取り前へ進むと

長い長いカウンターの手前にはテイクアウトコーナー、

そして奥には絶妙の案配で配置された店員さん、

そこへ群がる客・客・客。

我先にと客が差出すレシートを店員が受け取り

ジェラートを掬ってくれるシステム。

(エッ、早い者勝ち!?

そんなんじゃ引っ込み思案の日本人、

一生ジェラートにありつけないんじゃないの!?)

不安に襲われたそこのあなた、ご心配なく。

店員はレシートに刻印された時刻の早い順に注文を聞くので

内気なあなたでもちゃんとジェラートは食べられるんですよ。

しっかりとレシートは受け取られ、私の愛と熱意は伝わった。

さあ、注文開始です。

一番安いものでも三種類のフレーバーが選べるこのお店、

でも私の注文はいつもおんなじ

pistacchio(ピスタチオ)に cioccolato(チョコレート)、

そしてなんと riso(米)なんです!

最後に「Panna?(パンナ=生クリーム)」と聞かれますが

答えはもちろん「Si!(イエス!)」

広い店内のテーブル席に着くのももどかしく

ペロリとひと舐め、

甘酒を思わせるほのかな甘みにピスタチオの渋み、

濃厚上等チョコレート。

ホイップ十分の硬派なパンナ、散りばめられた米粒が舌を刺激し

もうこりゃ、たまらーん!




はっきり言うと

どこで食べてもそこそこ美味しいローマのジェラート。

しかしFASSIは味はもちろん

フレーバーの多さ、来店客の数、お店の広さと規模が違う。

近くのヴィットリオ広場には

野菜・果物から食器、日用品、靴まで

何でも揃う大きいメルカート(市場)が立ち

そぞろ歩きも楽しいゾーン。

お買い物ついでにぜひお立ち寄り下さ~い!


































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