フェルトまんだら

2017年7月21日 (金)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~シャンパーニュ編~」 その7

以前にも書きましたが、

2000年あたりからワイン界に有機農法ブームが起こったことを

ガイドブックで初めて知った私。

化学肥料や農薬を使用しない「ビオロジック」、

それに加え月や惑星の動きをもとにブドウを栽培する

「ビオディナミ」があると知り

(この生産効率第一のご時世に月の動きだなんて!)

呆れつつも激しく興味を覚え 早速飲んでみたところ

想像を超越した味・香りのふくらみ、度量の大きさ、

これまでシャンパーニュへ抱いていた概念を一気に覆したのが

「マルゲ」の「ル・メニル・シュル・オジェ」でした。

(こんなワインを作る人と ぜひお話してみたい!)

再び激しく興味を覚えた私、メールで問い合わせてみると

これまた多忙の当主、ブノワ・マルゲ氏が

1時間だけお相手してくれることになったのです。



いよいよ当日、

エペルネーの観光案内所でタクシーを呼んでもらい

マルゲのあるアンボネーへ向かいます。

約束の時間より早く着いてしまったので

(写真でも撮るかな) 広場をぷらぷら歩いていると

向こうから来た車が停まった。顔を覗かせたのは

・・・ アッ、ブノワ氏!

(僕と一緒に来る?)と言われ車のあとをついて行きます。

ブノワ氏、どんな人なんだろう?

ドキドキドキドキ・・・



現在マルゲ家は全面改装中。

通されたのは外壁の色見本が置かれた工事中の部屋、

電気が点かないからセラーの見学は不可という

状況も尋常じゃなければ

流暢な英語で静かに語るブノワの半生も尋常じゃない。

1870年創業、1905年に瓶詰めを開始したマルゲ家、

5代目の自分でビオディナミに転向したが

親戚中から反対され妻と離婚したこと。

若いころ妹を白血病で亡くしたこと。

「ワインは全て理解している。

だから良い感情、良い言葉で接しなくてはならない」

「人間の70%は水でできている。

そしてその核は腹(彼は日本語でハラと言った)にある」

「人々が黒づくめの服を着るのはよくない」

次々発される言葉はもはや

醸造家のものというより精神論。

幸いエネルギーや波動に興味を持ち知識もあった私、

彼の話をすんなり理解できましたが

(そんな話、下らん!) 毛嫌いする人もいるかもしれません。

人口たった1000人、フランスの田舎の小さな村に

こんなに深い思想を持ち英語で語る人間が存在することに

何よりも驚きました。



見たものといえば

ボトルにラベルを貼る機械、

当主自ら考案の卵型の樽、大きな水晶のランプと

徹頭徹尾 尋常でないツアーを終え

いざ、試飲です。

ブノワ氏と差し向かいでまずは乾杯、

こんな機会はめったにないので聞いてみました。

「テイスティングの時、あなたはどこを見てるの?色?泡?」

問うと彼は


「僕は色も見ない。泡も見ない。

ただワインを(分かろう)とするだけ。

君にもできるよ。(分かる)と信じるだけ。簡単だよ。」


・・・ な、なんということでしょう!

やれ色の濃淡、泡のキメ・立ち方、

香りはベリーだ柑橘だパンだナッツだキノコだなどと

形式でがんじがらめの日本のスクール、

それに囚われていた自分。

またも引っくり返った概念。

私は呆れ果て

「日本ではこう教わるのです。

まず色を見る。泡を見る。

香りを嗅いでベリー、柑橘、パン、ナッツ・・・」

説明するとブノワも呆れていましたよ。




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さて、宴たけなわ。

そうそう、あれを忘れてた。

持参の 「ル・メニル・シュル・オジェ」を刺繍した作品:

「その男 マルゲ」をブノワに見せ

飲んだ時の感動を伝えると

(スゴイ!素晴らしいよ!) 目を輝かせて喜んでくれた彼。

嬉しかったんでしょうねえ。

本来試飲は3杯のところを

冷蔵庫から次から次へと運んできてくれた!

中にはマルゲの最上級品「サピエンス」もあり

実物を拝むのは初めての私、

大感激でいただいたのですが

いかんせん目の前には

ひと口ごとに目を閉じ空を仰ぎ、ワインと(分かり合い)、

恍惚のブノワ。

すっかり圧倒されてしまって味が分かりませんでした。

残念。



「一時間だけ」のはずが・・・

水に物質を加え高速回転させることで

その物質の特長を水に記憶させるという

ビオディナミ独特の作業 「ディナミザション」に使用する

機械や資材庫を見たり

飼っている農耕馬2頭に会いに行ったりで

大幅に超過、

大手メゾンではまず体験できない

ユニークで豊か、味わい深いひとときを楽しませてもらいました。

ブノワには心から感謝しています。

む、そういえば、

(ユニークで豊か、味わい深い)って

・・・ マルゲのシャンパン そのもの!




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ブノワ・マルゲは愛で溢れている。

だから彼のワインにも愛が満ちている。

飲めばわかる。

どうぞ お試しあれ。




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2017年7月19日 (水)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~シャンパーニュ編~」 その6




ソムリエやよほどのワイン好きならいざ知らず

一般的な日本人に

「飲んだことのあるシャンパンは?」と質問すれば

「モエ・エ・シャンドン」「ヴーヴ・クリコ」「G・H・マム」

「ポメリー」「ランソン」

あとはおなじみ、「ドンペリ」くらいではないでしょうか。

それもそのはず

現在約5000軒あるシャンパーニュ生産者のうち

その1割にも満たない大手メゾンが

総生産量の65%を担っている。

さらには大手メゾン上位10社の生産量がその半分を占める、

ということは

市場に出回るシャンパンのおよそ3分の1は

大手10社の商品。

町で見かけるシャンパンが大手のものばかりというのは

ある意味 当然なのです。



一方。

貧しき我が身を忘れ

シャンパンに恋い焦がれる私・トモコ。

軽い気持ちでガイドブックを購入し

5000軒もの生産者が存在すること、

ワイン界では2000年辺りから有機栽培が流行していること、等々

初めて知るシャンパーニュ界の実情に開眼、

(ナ、ナンダコレハ。

シャンパンとはこんなに奥深いものであったか!)

興奮冷めやらず

ついにはパリ行きの航空券まで買ってしまったというわけ。



しかしながら。

ちょと 待てよ。

よくよく考えれば私、

家やバーで好き勝手にシャンパンを飲んではいるが

正式なテイスティングというものをしたことがない。

(何を見るの?色?泡?香り?

グラスは揺らすの?どう表現すればいいの?)

これはもしや、

張り切ってシャンパーニュへ行ったところで

現地で大恥かくのではないか。

日本で勉強していくべきではないのか。

不安が募りあれこれ調べ上げた結果

現在 関西でシャンパーニュ講座を受講できるスクールはゼロ、

唯一出発前に受講できるクラスを見つけたものの

開催地は東京・青山ときたもんだ。

東京への交通費・時間、テイスティングの不安、

シャンパンへの情熱・・・

がっぷり三つ巴の戦いの末、勝ったのは情熱、

すぐさま受講を申し込みました。

(みなさま、「情熱=散財」というのは

全国共通の真理であります)



ところがお話はここで終わらない。

夜7時からのシャンパーニュ講座、

行きは当日新幹線で、

帰りは大阪まで夜行バスに乗ろうと予約しようとしたところ

PCの調子が悪く、その日はあきらめて寝たのです。

そして次の日、

機嫌を直したPCに届いていたメルマガは

神戸のシャンパーニュ専門店「マチュザレム」からでした。

内容は

「シャンパーニュ醸造家:ニコラ・マイヤール氏

来日&セミナー開催決定。参加者募集。」

気になる日時は

東京でのシャンパーニュ講座の翌日、午前11時。

東京から直接神戸行の夜行バスに乗れば行ける!

・・・ ヤッタ!!



いやあ。

今でも思いますがこの辺の流れ、

本当に「神」ってました。

(私、シャンパーニュに呼ばれてる!?) 自分でも思ったくらい。

東京での講座 プラス マイヤール氏のセミナー、

こうして渡仏前にある程度の知識と経験を得た私、

あとは実践あるのみ。

飲むべし、シャンパン!

(そういえばシャンパン関連の本も大量に図書館で借りて

勉強したなあ。私、こう見えてガリ勉なんです)




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セミナー終了後

「私、来月シャンパーニュへ行くんです」 話しかけると

「じゃあ うちにもおいでよ」と言って下さったマイヤール氏ですが

後日喜んで彼のオフィスにメールを送ったところ

多忙を極める氏、

残念ながら時間が取れないとのこと。

(ア、そう。じゃ、行きまへん!) 無下に断るのも大人気ないようで

秘書の方とアポを取りランスから20分弱、

小さな村Ecueil (エキュイユ)へと向かいました。



こじんまり、しかしいかにも可愛くまとまった村:エキュイユ。

お目当てのマイヤール家はすぐに見つかったものの

どこを訪ねれば良いのか分からない。

焦りまくり、後ろ向きで作業している男性を見つけ

話しかけてみたところ

アッ、なんと当主のニコラ氏!

再会を喜び握手、

多忙の中わずかな間でしたが

セラー内を案内してくれました。

(ここは僕のプライベートセラーです)と見せてくれた一角、

ワインボトルがわりと無造作に置かれていましたが

秘書さん曰く、かなり貴重なものもあるそう。

へえ~・・・、根っからのワイン好きなんだなあ。



神戸のセミナー時の細身のコート・ジーンズ、

スタイリッシュな服装から打って変って

Tシャツ・ベスト・汚れたジーンズ、作業着のニコラ氏。

記念写真をねだると

(こんな格好で・・・) 恥じ入る姿が可愛かった!

ハプニングはハプニングでもこんなのなら

いつでも大歓迎です。










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2017年7月17日 (月)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~シャンパーニュ編~」 その5




冷えるカーブから地上へ生還、

待ってました!の試飲です。

セラーツアーは何杯試飲をするかによって

料金が分かれており

私が選ぶのは大抵2杯の試飲つき。

(もちろんおトクだからですのよ。オホホ)

ここマムでも2杯飲むつもりでいたら

ムム?なにやら旗色が違う。

カウンターに置かれたのは空のグラス一つとナプキン、

そこへ謎のスプレーが運ばれてきました。



なんでも 「ダーリン マム」と名付けられたこのコース、

「五感でシャンパンを楽しむ特別なコース」だそうで

マムのシャンパンから感じられる3種の香りのエッセンスを嗅ぎ

全問正解した者だけが試飲を許されるという

意地悪コース、

嗅覚およびシャンパン検定を受ける私達哀れな子羊3匹は

もうドキドキです。




シュッとひと噴き、鬼ガイド嬢から手渡された第1問、

これは柑橘類、オレンジ?マンダリン?いやもっと酸っぱいか?

悩んでいたらこれはタンジェリン、なんとミカンでした。

次、2問め。これは簡単、バニラ。

さあ運命の分かれ道、第3問。

紙をひと嗅ぎ、

う~ん、この甘くて香ばしい香り、確かにナッツ。

子羊3匹 意見が一致、ホッと安心していると

(よろしい。ではこの香りは何?) 鬼ガイドの詰問だ!

(え~と、ナッツだと思います) たじたじの私、

(ナッツ? よろしい。でも何のナッツ?)

エエー、種類まで!

エート エート、わからん。 エーイ、ヤケクソだあ!

(アーモンドです)

(ノン。答えはヘーゼルナッツでした!)



あああ、無念。試飲の夢敗れたり、と思いきや

本当は優しいガイドさん、

トクトクとコルドン・ルージュをグラスに注いでくれました。

乾杯を交わした落第の子羊3匹、

ごほうびのシャンパーニュをひと口含んだのですが

むむむ・・・

緊張のせいか「ミカン」「バニラ」「ヘーゼルナッツ」の香りを

嗅ぎ分けることはできなかったのでした。

五感で楽しむ「ダーリン マム コース」、

楽しいけど、疲れたぞ!




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ま、それはそれとして 「G・H・マム」、

ランスの見どころ、藤田嗣治がフレスコ画を手掛けた

フジタ礼拝堂の向かいと立地条件も良し。

シャンパーニュへ行かれる方にはおすすめです。

気楽にグラス2杯を楽しむも良し、

「ダーリン マム コース」でドキドキを味わうも良し。

アッ、でももう答え書いちゃった!

まさかのネタばれ、ワ~、失礼しました。






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2017年7月14日 (金)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~シャンパーニュ編~」 その4


ところで皆様、

シャンパーニュの作り方ってご存知ですか?

主に3種類のブドウから作られるシャンパーニュ、

白ブドウの「シャルドネ」黒ブドウの「ピノ ノワール」「ムニエ」で

手摘みしたブドウは直ちに果汁を搾り

タンクや樽で一次発酵させ、ベースとなる原酒をつくります。

原酒を調合、瓶詰めし今度は

瓶内で二次発酵&熟成させます。(最低でも15ヶ月以上)

その間定期的に瓶を動かし

瓶内の滓(オリ)を瓶口へ集めて取り除き、

「門出のリキュール」と呼ばれるリキュールを加え

コルク栓を打ち込み

目出度く出荷、と相成るのですが

ブドウの収穫法から圧搾、熟成期間に至るまで

まあ そのルールの厳密なこと!

しかしこの法を守らねばシャンパーニュとは名乗らせない、

この地方の人々の

シャンパーニュに対する誇り、伝統を感じさせます。



3日間の滞在で

巡ったシャンパーニュメゾンは5軒。

大手メゾンでは日本でもたやすく手に入る

「モエ・エ・シャンドン」「テタンジェ」「G・H・マム」

この3軒のセラーツアーに参加しました。



ツアーの内容は

まず最初にブランドイメージのVTRを視聴、

ガイドの案内でシャンパーニュができるまでの流れをふまえ

タンクや樽、

各社ご自慢・ローマ時代の石切場跡を利用した

地下カーブなどを見学、

その後はお楽しみ!の試飲タイムというもので

どこのメゾンもほぼ同じ。

そこで私、

今回参加したこの3社のセラーツアーを

独断と偏見で格付けしてみました。



まずは格付け90%!

堂々のプレミエ・クリュ(一級)を勝ち得たのは

テタンジェ。

ツアー開始前寄ったトイレで

既に見学を終えた婦人が

(素晴らしかった!) 評するのを聞き、楽しみにしたのですが

いかんせんガイド嬢のアメリカン英語が流暢すぎて

聞き取れなかった。

他の参加者には大いにウケていたので

たぶん面白かったのでしょうけど。

・・・ なに、それは英語のできない自分が悪い?

へえ、ごもっとも。 えろう スンマヘン。



さあ、気を取り直して格付け100%、

栄光のグラン・クリュ(特級)に輝いたのは

「G・H・マム」でした!

創業1827年、

赤いリボンのコルドン・ルージュで有名なこのメゾンでは

発酵用の樽やタンク、大小様々なサイズの瓶、

一つ一つの作業に対する説明や

はるか昔使用されていた醸造器具の陳列に至るまで

どこか古めかしい、可愛らしい展示が盛り沢山!

少しフランス語訛りの残るガイドのお姉さんも親しみやすく

とても楽しいひとときを過ごせました。



ちなみに現在では機械、昔は全て手作業で行われた

滓を集めるため瓶を回転させる動瓶作業(リュミアージュ)、

「これの準備体操にチャレンジしてみたい人!」と問われ

「ハイ!」 思わず手を挙げてしまった私。

手渡されたのはバトン状の筒、

これを両手で逆手に持ちゆっくり背中の方へ回すと

肩がほぐれて作業がはかどるんですって。

へえ~、原始的!




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*ひと口メモ

瓶詰めされ二次発酵を迎えるシャンパーニュ。

このときの瓶には通常の750mlボトルの倍、

1500mlのマグナムサイズが用いられます。

この巨大ボトルを何百、何千と回転させるリュミアージュ・・・

ああ、聞いただけで腕が腫れそう!







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2017年7月12日 (水)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~シャンパーニュ編~」 その3




さて。

課題山積みの私、

(シャンパーニュの魔法で目覚めると

全てが泡みたいにパッと消えてたらいいのにな!)

期待を込めパッと目を開けたところ

案の定 課題は山積みのまま。

観念して電話をかけることにしました。



しかし。

英語ではどうにかこうにか意思疎通が図れるとはいえ

フランス語などもってのほか。

身ぶりに頼り切って用件を伝えてきたのに

顔の見えない電話だなんて!

躊躇→後悔→覚悟→躊躇→後悔→覚悟→

苦悩のルーティンを繰り返した末

南無山!意を決し番号を押すと・・・

結果は惨敗。

宿と醸造家には英語が通じず

(後でまたかけます) 連呼し電話を切るしかなく

航空会社にいたっては繋がらないというお粗末。

アア、一体いつ電話から解放されるんだろう?



気が晴れぬまま

超大手メゾン「モエ・エ・シャンドン」のセラーを見学。

朝の胃に2杯シャンパンを流し込んだら腹も据わった。

俄然やる気を出した私、

向かったのは観光案内所。

(醸造家にキャンセルの電話をかけたんだけど

英語が通じなくて・・・)

おそるおそる申し出てみると

(OK!)快活なお姉さんが瞬く間に電話をかけ

話をしてくれました。

ランスやエペルネーの観光案内所は

醸造家に連絡を取ってくれたりタクシーを呼んでくれたり、

いつも混み合っていますが かなり使えます。

ああ、助かった!



(ちなみに。

宿のほうは後ほど英語の分かるスタッフと話ができ

キャンセル料も取られず一件落着。

そして問題の航空会社、

こちらはついに一度も回線が繋がらず

何度かかけてみたものの最後には放棄。知るか!)




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ここらへんでエペルネーの町を紹介しましょうか。

「シャンパンの都」エペルネーは

人口 2万6000人と小さいながらも

レピュブリック広場から伸びるシャンパーニュ大通りには

「モエ・エ・シャンドン」「ポル・ロジェ」「ペリエ・ジュエ」等

大手メゾンの館・工場が連なり

住民一人あたりの収入が国内1位の裕福な町。

そのわりに町の通りには大した商店もなく

土産物もシャンパン、もしくはその関連品ばかりで

人々は夜遅くまで広場で騒いでみたり

車で路地を暴走してみたり、

(なんか、田舎者だなあ)という印象。(←失礼!)

ここではシャンパンのコルク栓に被してある王冠を飾るための

「ミュズレボード」が可愛く、私もひとつ買いました。

ただ決して安くはないシャンパン、

ボードを一杯にするには

・・・ かなりの出費だなあ。



そしてシャンパーニュ第一の都市といえば

ランス。

エペルネーから電車で30分弱、

大通りには百貨店や商店が立ち並び市電が走る

堂々の都会です。

こちらの名物がピンク色が可愛い

「メゾン・フォッシェ」の

「Biscuit  Rose」、ズバリ、「バラ色ビスケット」。

可愛らしい色と外見から

フワッと口で溶けるバラの香りがする

あま~いお菓子を想像したところ

実物はどっしり素朴な昔ながらの焼き菓子でした。

現地の人はこれをシャンパンに浸して食べるんですって。

へえ~。



世界遺産でもある町のシンボル:

ノートルダム大聖堂は現在正面を工事中。

左手の入り口でひょいと見上げると

なんとも慈悲深い、いいお顔の天使の彫像を発見。

吸い寄せられるように写真を撮り、中へ入りましたが

実はこの彫像、

「微笑みの天使」と名付けられ絵はがきにも採用されている

有名人だったことが判明。

なんの予備知識もなかったのですが

やっぱり「美しさ」は万国共通なんだなあ。





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2017年7月10日 (月)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~シャンパーニュ編~」 その2


4月のこと。

(シャンパーニュのメゾン巡りに行きたいな、

この時期だとホワイトアスパラも食べたいし

ヨーロッパといえばローマは外せないでしょう・・・)

インターネットのサイトをあれやこれやとパタパタ開き

私が立てた旅程は

フランス・シャンパーニュ地方にて3日間

カリスマ醸造家:ジャック・セロスをはじめとする

メゾン巡り。

→イタリアへ移動、

ヴェネツィア近郊のバッサーノ・デル・グラッパという小さな村で

名産の白アスパラを食べまくる美食の一日。

→留学していた懐かしのローマへ5日間 里帰りというもの。

伊丹から成田経由でパリーローマを巡る格安切符が

幸運にもJALで見つかり

(よし、カンペキ!)

すぐさま購入したのでした。



ところが。

数日後、セロス氏経営の宿「Les Avisés」スタッフから

届いたメールには


「その日、セロス氏は出張で不在です。

3日後の木曜なら居りますが、どうなさいますか?」


なんと!

もはやカリスマを超え「神」並みに崇められているセロス氏、

彼のセラーを見学できるのは

週2回行われる宿泊者限定のセラーツアーのみ。

だからこそ予約をしたのに、まさか不在だなんて!

・・・ ツメが甘かった。

しかしせっかく現地まで行き

氏に会えると分かっていながら会わないなんて

据え膳食わぬは女の恥。

早速予約を変更、パリーローマ間のチケットは放棄し

パリーヴェネツィアの格安航空券を手配しました。

(よし、万全!)



ところが ところが。

時は流れいよいよ出発の日。

チェックインカウンターでふと思いつき

パリーローマ間を利用しない旨を話すと

「それはここでは対処できません。

カスタマーセンターへお問い合わせください。

違約金が発生するかもしれないので・・・」

違約金? WHAT?

俄かに立ち込める暗雲、早まる鼓動、

とりあえず落ち着こうとベンチに座り電話、

延々待たされた末 導かれた結論は


「パリーローマ間を利用しないと

その後の区間が全て無効になる」 というもの。


ズガン! その衝撃!

雷が心臓に落ちたらあんなものだろうか。

イヤ、旅慣れた人ならいざ知れず

こちとら最後の海外旅行は5年前、

大したハプニングもなく常につつがなく旅を楽しむ呑気者。

航空旅券にそんな決まりがあるなんて

知るわけないじゃありませんか!



「分かりました。パリーローマ間、乗ります。」

かくして露と消え失せたセロス氏のセラーツアー、

哀れトモコに残された課題は3点。


① セロス氏の宿の予約をキャンセル

② 同日に予約していた醸造家への訪問をキャンセル

③ パリーヴェネツィア間フライトをキャンセル


飛行機が飛ぶまでの2時間、

他の乗客が免税店でのショッピングを楽しむ中この私、

せわしなく持参のファイルを掻きまわしたかと思えば

スマホの画面を上下左右、

どうなる、どうなるの 私・・・!?




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結局何ひとつ解決せぬまま19時間、ようやく到着した

シャンパンの都・エペルネー。

安宿に荷物を下ろし しばし呆然、

とりあえずは メシだ! シャンパンだ!(←ヤケクソ)



夜の9時半を回っているとあって

ガイドブックで目をつけていたビストロ全てに黒星。

広場に面した気軽なカフェテリアで

オムレツとシャンパンを頼みました。

緯度が高いかの地ではこの時刻になっても

まだ明るい空。

見上げれば次から次へひこうき雲がかかり

鳥が遊んでいます。

シャンパーニュ・・・、一体 どんな所なんだろう?



*ひと口メモ

シャンパーニュとはシャンパーニュ地方でつくられ

法律で定められた条件を満たしたもののみ名乗れる

発泡性ワインのこと。

シャンパンと呼ぶのは日本だけで

正式名称はシャンパーニュ。

醸造家たちは自分達の作るシャンパーニュのことを

ただ単に「ワイン」と呼んでいましたよ。




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2017年7月 8日 (土)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~シャンパーニュ編~」 その1




なんと。

ぼんやりしてる間に七夕も終わってしまいました。

あいにくの梅雨空、

私の住む奈良では織姫も彦星も もちろん天の川も

すべてが雲の中。

残念極まる。

(ちっくしょう!)悪態をつきつつ見上げる夜空、

片手には焼酎、

それはそれで楽しい夕べを過ごしたのでありますが

しかし皆様。

私・トモコ、呑んべえとはいえ

年柄年中ふらふら酔っぱらっていると思われては心外。

それが証拠に昨晩もひと仕事終えホッと一息、

気分良く夜空を眺めていたのです。

ご覧あれ。こんなのが、完成いたしました。





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帰国から早やひと月が経とうとしている

フランス・シャンパーニュ地方と

若かりし頃留学していたイタリア・ローマを巡る

10日間の一人旅。

まあ これでもか、これでもか、

いろんなことがありすぎた!

波乱万丈の旅を振り返りつつチクチク仕上げた

フェルトまんだら、

ハプニングてんこもりにつき

~シャンパーニュ編~~イタリア編~と二つに分けました。

今日からお届けするのは~シャンパーニュ編~、

誰もが知ってるシャンパンの産地、

首都・パリから日帰りも可能というのに

なぜかそんなにメジャーではない不思議な地方、

見どころ満載となっております。

どうぞしばらくの間 お付き合い下さいませ~。







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2016年12月24日 (土)

フェルトまんだら 「トモコのアドベントカレンダー 2016」 24日




泣いても笑っても今日が最後、

12月24日、

クリスマスイブとなりました。

フィナーレを惜しみつつ

それでは最後の1枚をめくってみましょう。



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ワッ! これはあのディズニー映画でおなじみ、

カクレクマノミ。

そう、12星座のラストを飾るのは

「魚座」でございます。

ついに24枚全てが裏返った我がアドベントカレンダー、

こんな感じになりました。



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いやあ。

12月1日までに完成させねばならぬアドベントカレンダー、

そのせいで私、11月後半は

息つくヒマもないほどの忙しさでした。

しかしこうして24全ての札が開いて

色とりどり・よりどりみどり楽しく並んでいるのを見ると

疲れも吹っ飛ぶ気持ち、

我ながら、楽しいですねえ。

いやあ、作ってよかった。ほんとによかった。



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ちなみに裏側はこんな感じ、

癒やしの木のプリントとなっております。



さあ、今日はクリスマスイブ。

恋人とアツアツ過ごす方も、

仲間とワイワイ楽しむ方も、

(そんなもん、どうでもいい!)晩はラーメンで済ますという方も、

みんながみんな、

温かく楽しい週末を過ごされることを祈っております。

メリー クリスマス。

ボン ナターレ。

どうぞ素敵なクリスマスを。




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2016年12月23日 (金)

フェルトまんだら 「トモコのアドベントカレンダー 2016」 23日




12月23日。

今日は天皇誕生日ですね。

生前退位問題で今年は大いに世間をお騒がせになられましたが

ま、極論を言えばそんなことはどうでもよい、

陛下が健康で毎日気分良く過ごされることを

一国民として願っております。

天皇陛下、満83歳のお誕生日 おめでとうございます。

さあ目出度い「23」の札、

早速めくってみるとしましょう。



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え~とこれは・・・、 タコの化け物?

答えはブブー、

実はこれ、「水がめ」。

「山羊座」の次は「水瓶座」だったのです。



実は昨日に引き続き

この「水瓶座」にも面白い神話アリ。

トロイの王子・ガニュメデスは白い肌にバラ色の頬と唇、

それはそれは美しい美少年。

そこへすっかり惚れ込んだのが大神・ゼウスで

彼を手元に連れ帰り、酒宴でお酌を務めさせたというのです。

彼が水瓶を捧げ持つ美しい姿が天へ昇り

水瓶座になったとされていますが

そこで皆様、覚えていますか?

牧羊神・パンの逃げまどう姿に爆笑し星座にしたのも

美少年・ガニュメデスの美しさを讃えるべく星座にしたのも

どちらも犯人は大神・ゼウス。

むむ、ゼウスめ。

奴は悪魔か、神なのか?



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ちなみにこの水瓶、

ガニュメデスがお酌をするときに用いていたもの。

したがって瓶から永遠にあふれ出るものは

「水」ではなく 「お酒」。



・・・ キャッ、なんて素敵なの!




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2016年12月22日 (木)

フェルトまんだら 「トモコのアドベントカレンダー 2016」 22日



ジャージャジャーン!

12月も22日となりました。

我が「トモコのアドベントカレンダー 2016」も

残す札はわずか3枚、

それでは「22」をめくってみましょう。





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ジャージャジャーン!

上半身はどうやらヤギ、そして

下半身はこともあろうに魚ときたもんだ。

一体、な、な、なんだこれは!?

驚きの方も多いことでしょう、

実はこれ、森と羊と羊飼いの神:牧羊神パン。





ギリシャ神話によると

もともと頭部にはヤギの角と尖った耳、上半身は人間、

下半身はヤギという姿だったパン。

彼が仲間の神々とナイル川の岸辺で宴会を開いていると

急に襲い掛かって来たのが怪物・テュフォン、

驚いた神々は素早く変身し逃げてしまいました。

そこでパンも魚に姿を変え川へ飛び込みましたが

慌てていたため水に浸かった部分だけが魚に変わり

上半身はヤギのままという間抜けな姿で

逃げることになったのです。

これを見た神々、

「ワッハハハ!」「おかしい」「マヌケめ」と大爆笑(←薄情だ)、

大神ゼウスまでもが大笑いしてその記念にと

パンの姿を「山羊座」として星空に残したんですって。

というわけで、「射手座」の次は「山羊座」なのです。



そしてこの、

足をティ!と折り曲げどこか呑気な牧羊神・パン、

これは天体図を忠実に型取ったらこのポーズになるのです。

逃げ遅れて皆に笑われるという起源といいポーズといい、

ちょっとマヌケでこっけいな山羊座。

山羊座というと真面目・カタブツ・地味で勤勉な

イメージを持たれがちですが

こういうお茶目な一面もあるのですよ。



何を隠そう12月26日生まれの私、

太陽・水星・金星を山羊座に持つ

かなり重度な山羊座人間。

「A型・山羊座」ということで

ガッチガチの堅物に見られがちですが

派手好きだったり酒を飲んで暴れてみたり、

実はかなりの破天荒。

・・・え、なんですって?

(そんな山羊座はお前だけだ)?

イヤア、そんなことないですて。



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まさに今日、12月22日からは山羊座の季節。

この生まれということもあり

牧羊神・パンはちょっぴり余計に心をこめて刺繍しました。

尻尾の部分の青いビーズ、

小さすぎて2粒のうち1粒は針が通らないうえに

小さすぎて通しても通しても終わりがない!

12星座中最も時間がかかった札となりました。

その出来栄えには自分でも満足していますが

ウ、ウ、ビーズ・・・

美しいけど恨めしや。





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