2017年9月16日 (土)

フェルト日記 「帰ってきたよ!」


連休&台風真っ只中の列島のみなさま、

いかがお過ごしでしょうか。

本日私、飲酒感想フェルト絵師・トモコがお送りしますのは

飲んだお酒から浮かんだイメージを

独断と偏見でフェルト絵に仕立てた

「飲酒感想フェルト絵」。

開けましたるシャンパンは

「MAILLY GRAND CRU (マイィ・グラン・クリュ)」の

ブリュット・レゼルヴです。



ここでウンチクをひとつ。

シャンパンのラベルをじっくり見ると

下のほうにコチョコチョ並ぶアルファベット、

「NM」とか「RM」とか書かれていますが

何のことかご存じですか?

実はこれ、シャンパン生産者の営業形態を表わす

業態記号。

「NM」というのはネゴシアン・マニピュランの略。

原料を購入してシャンパンをつくる法人または個人で

大手メゾンは大体そう。

よく見かける「モエ・エ・シャンドン」や「ヴーヴクリコ」などが

これにあたります。

「RM」はレコルタン・マニピュラン。

自社の畑で採れたブドウだけでシャンパンをつくる

栽培業者兼醸造業者でほとんどが小規模生産者。

2000年代に入り個性的なワインを造るRMが注目を浴び

シャンパーニュ界を大きく変えました。

お次は「CM」。

コマーシャルじゃありませんよ(←つまらん!)

こちらは生活協同組合のこと。

組合員が栽培したブドウでつくったシャンパンを

組合ブランドとして販売します。

そして今日ご紹介する「マイィ・グラン・クリュ」は

この「CM」なのです。




私の住む片田舎のスーパーの棚に並ぶシャンパンは

モエ、聞いたこともない怪しいメーカー、

運が良ければ黄色いラベルのヴーヴクリコを見かけるぐらいで

そんな棚にCMの商品があるなんてまさに奇跡。

かねてよりガイドブックで学習していた

マイイ・グラン・クリュの瓶を見つけ小躍りの私、

さっそく購入していただいてみました。




トクトクとグラスに注ぐとまず目を惹くのは

そこはかとなくピンクを感じる淡い黄金色。

(わあ、素敵・・・♡)

ロマンチックな色に目がハート、相好を崩しかけますが

イヤ、いかんいかん。

飲酒感想フェルト絵師たるもの常に毅然たる態度で

酒に挑まねばならぬのだ。

襟を正し、まずひと口。




口へ含むと20代のOLのような外見とは裏腹に

空に抜けるような甘さ、ふくよかさ、おおらかさ。

金色に輝く小麦畑を夕陽がピンク色に染める夕方、

遠い遠い丘のかなたに見えるのは

出稼ぎから

出張から

兵役から

戦争から

長い長い不在の末に帰ってきた

なつかしいなつかしいあの人。



・・・「帰ってきたよ!」



バーン!

Don't wanna close my eyes~♪

エアロスミスの名曲「I Don't Want To Miss A  Thing」が

BGMで聴こえてくるような

突き抜けるような幸福・解放感。

いやあ、素敵なひとときでした。





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マイィの数ある商品の中でも最も一般的な

ブリュット・レゼルヴ。

だのにこの味わい、このふくよかさ。

巨大な施設に大量のリザーブワインを保有する

大規模な共同組合だからこそ成せる技。

マイィ・グラン・クリュ、

脱帽です。




*こぼれ話

シャンパンの栓を「ポーン!」と抜くと

いかにも目出度い感じがしますが

実はこれ、マナー違反。

正式には幽かな(シュッ)という音とともに

(この音、「天使のため息」と呼ばれているんです。素敵!)

静かに栓を抜くのが最上で

生産地のシャンパーニュでは

醸造者、生産者はもちろんのこと

ざっかけないカフェのおばちゃんでさえ上手に開栓していました。

この技術に憧れてはいるものの

いつも上手くいかず音をたててしまう私、

(今度こそは!) 意を決しボトルを構えたものの

想像以上に高まる圧、

(ワッワッワッ、待って待って待って・・・) 焦り狂ううちに

ポン!

飛び出したコルク。勢いよくあふれ出たシャンパン。

ああああああ、ついて行くような!

およそ4分の1ほどもこぼれてしまい泣きべその私、

以上、今回の「こぼれ話」でした。

チャンチャン。


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2017年9月10日 (日)

フェルトはん 「弾岩?弾顔?」

やりました!


桐生 祥秀選手、

男子100メートル走で

日本人初の9秒台!


いやあ、やってくれましたね。

ライバルの多田、サニブラウン、ケンブリッジ選手らが

記録を伸ばすなか

一番9秒台に遠いダークホース的存在だと思っていた彼の

大快挙、

いや、失礼いたしました。

ご本人のおっしゃるとおり

「9秒台で走って初めて

世界のトップ選手たちと勝負できる

スタートラインに立てた。」

ここからが本当の勝負、

桐生選手のみならず

彼に刺激を受けたライバルたちも記録を伸ばし

日本人選手が世界の舞台にどんどん進出することを

心から願っております。


桐生選手、おめでとうございます!



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ところで・・・

後半からぐんぐん加速を増した

昨日の桐生選手の走り、

(発射後に弾がどんどん加速していくロケット弾のよう、

まさにダンガン!)

感心したところで、ふと考えた。

(アレ?「ダンガン」って、どう書くんだったっけ?)

「ダン」は「弾」だとすぐ思い出したものの

あとの「ガン」がわからない。

ああでもない、こうでもない、

脳裏に浮かぶのは桐生選手のゴツゴツしたお顔立ち・・・

「弾岩」?「弾顔」?「岩顔」?



・・・正解は、「弾丸」でした。

ワ~ 桐生選手、ごめんよう!






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2017年9月 1日 (金)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その9




ああ。

6年ぶりのローマ。

楽しかった 楽しすぎた4日間。

食べたいものは全部食べた。行きたいとこは全部行った。

ああ。

もう思い残すことは何もない。

午後5時、飛行機はローマを発つ。

ラ・カッフェッティエーラ、パンテオン、ナヴォーナ広場、

サンテウスタキオ、カンポ・ディ・フィオーリ、メルカート・・・

大好きなローマを瞼に焼き付け

日本では高価なチーズを最後に購入。

さあ、いよいよお別れです。

ホテルからメトロでひと駅、

空港行きの列車が出るティブルティーナ駅へ行こうとしたところ

なななんと、現金がない!

(う~む、最後の最後に買ったチーズが

予想外に高かった。お金 足らん。

ま、ええよ。カードで切符買うから♪)

既にクレジットカードで切符を購入するのは経験済み、

自動販売機へ向かうと

なんと! メトロでカードは使えない!

絶体絶命、私の取った行動とは・・・!?



原始的! 「歩く」でした!

ひと駅ぶん、結構な距離を

重いスーツケースをキュラキュラ押しながら歩きます。

(なんて日だ!なんて旅だ!)

さすがにハプニングはもうたくさん、

無事空港到着、さっさと荷物を預け身軽になろうと

チェックインしたところ

なんてこった!

今度はお土産でギュウギュウのスーツケースが重量オーバー。

カウンターのお兄さんに

(7キロぶんを手荷物にして機内へ持ち込むか

超過料金を1万円払うか、

さあ どうする?) 問われ

一も二もなく手荷物を選んだ私。

1万円の出費に比べりゃ7キロなんて軽いもの。

イタリアの自動車メーカー・FIAT(フィアット)のグッズショップで

ひとめぼれして購入したバッグが早速役に立ちます。

重そうな物から放り込み荷造り完了。

ヨシ、これで本当にローマとはおさらばだ。

いろんな意味で肩の荷を下ろし

手荷物検査のゲートをくぐると

・・・アラ? ・・・あれあれあれ?

違うコースへ流されてゆく私の可愛いFIATバッグ。

なんで?



みなさま。

二度あることは三度ある。

この不変および非情の真実。

「国際線では液体類は機内持ち込み禁止」

このルールをすっかり忘れ

白ワインをバッグへ移した私、(←イージーミス!)

その場で没収されてしまったのです!




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(ゴトン)

重く湿った音とともに

目の前でゴミ箱に捨てられたワイン。

スーパーで買った安物とはいえ

真剣に選んだDOCG(格付け最高ランク)の

Vernaccia di San Gimignano。

(ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ)

トスカーナ州、塔の立つ街として世界遺産に登録されている

小さな街・サン ジミニャーノ。

ラベルには見覚えある街の景観が描かれた瓶が

闇に吸い込まれるあの衝撃。

(ああああああ、ついて行くような!)

いっそのことその場で開けて

ラッパ飲みしてやろうかとも思ったけれど

イヤイヤ、危険人物とみなされ

飛行機に乗せてもらえなくなったら困る、

イヤそれ以前に日本の恥だ。

大人しく涙をこらえ、その場を去った私。

さようなら 白ワイン。 さようなら ローマ。



搭乗口へ進む私、

恨めしくワインを想い一歩一歩重い足取り・・・

かと思いきや、

(ワインなんか免税店で買ったらええねん!)

まるでスキップ、店へ駆け込み早速白ワインを購入。

(ア~、ワインで良かった!

せっかくブノワやニコラのとこから

担いできたシャンパン、

没収されたらホンマ私、その場でラッパ飲みするわ!)

・・・みなさま。

旅は少女を女に変える。

そして女をオバハンに変えるのであります。

オソロシ。



気がつけば早や9月、

長々とお届けしました

「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行」。

イタリア、特にローマは思い入れのある街ゆえ

ついつい長くなってしまいましたが

楽しんでいただけたなら幸いでございます。

もう朝晩の風は秋を感じさせる今日この頃、

(次はどこへ行こうかな?)

行楽の秋、楽しみですねえ。








































































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2017年8月30日 (水)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その8


さて。

第8章を迎えた我が

「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」、

本日はいささか挑発的な試み:

「ローマ一旨いカフェとジェラート」をご紹介しようというんだから

魂消たもんじゃござんせんか。

いくら「ローマの平日」を3年半過ごしたとはいえ

それはふた昔前のこと。

今じゃ事情が違うんじゃない・・・!?

ご心配下さったそこのあなた、Grazie mille.(ありがとう)

ただ、

全ての道が通ずる永遠の都・ローマ、

10年20年などほんのまばたき、

この街の歴史は微動だにしないのだ。

というわけで

実際足を運びこの目と舌で確認した

ローマ一のカフェとジェラート。

(いささか偏見入りではありますが)

正解はこちらです。

答え合わせをどうぞ。



(ローマ一のカフェ? エ~・・・

コンドッティ通りのカフェ・グレコ?)なんて答えたそこのあなた、

ブッブー、あなたは 「ザ・観光客」。

今も昔も地元っ子及び観光客に不動の人気を誇るカフェそれは

パンテオン裏のサンテウスタキオ広場のその名も

「カフェ サンテウスタキオ」なのです!



創業 1958年、

常に工事中のような外観、

山吹色の看板に

壁にベタベタ貼られたおすすめメニューが一見下品な

サンテウスタキオ。

外見からは想像できませんが

実はここ、もう何十年も昔から

「ローマ一旨いカフェ」として君臨し続けている

ザ・キング・オブ・カフェなのです。



ここの最大の特徴は

ただ「カフェ」とだけ注文すると

既に砂糖が入ったエスプレッソが出てくること。

したがってブラック派・苦味愛好家は注文時に

「Senza zucchero (センツァ ズッケロ=砂糖抜き)」、

「Con poco zucchero (コン ポーコ ズッケロ=砂糖少しで)、

念を押さねばなりません。

かくいう私も通常はブラック派、

ここでは(ポーコ ズッケロ)で通していますが本当は

ここ特有の深くて濃厚なカフェに砂糖たっぷり、

グルグルグルとかき混ぜて待つことしばし、

上澄みをチビチビ、とふた口すすり

(ごっそさーん)と店を出る、

カップの底には溶け切らなかった大量の砂糖がジャリジャリ・・・

この飲み方がここのカフェを飲むベストの方法、

ちゃあんと分かっているのです。

濃すぎ・甘すぎ・間、持たなすぎ、

三拍子揃った日本人には全く不向き、

でもこれがローマのカフェの醍醐味なんです。

トラットリアで食べ過ぎ飲み過ぎ、酔っ払っちゃったそんな夜

一日を締めくくるのに最適なサンテウスタキオのカフェ。

ローマっ子になりきって、どうぞ試してみて下さいな。



*サンテウスタキオ ひと口メモ

山吹色のショップイメージが徹底している

サンテウスタキオ。

店で売られているカフェの粉はもちろんのこと

カフェに良く合うチョコや小っちゃなお菓子類も

パッケージは全て山吹色。

ローマ一だけあり菓子類もいろんな種類がありますが

私のおすすめは

焙煎したコーヒーの実を一粒ずつチョコでコーティングしたもの。

チョコとはいえ渋味のあるコーヒーの実をガリっと砕きつつ

さらに苦いカフェでのどへ流し込む・・・

う~ん、これぞ大人の昼下がり!

紳士淑女のみなさま、どうぞお試しあれ。




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この夏は40度を超える異常気象で

サンピエトロ広場では観光客に水が配布されたという

ローマ。

酷暑のこの時期一番恋しいのがジェラート。

ローマのジェラートといえば

フルーツ系フレーバーが人気:Giolitti (ジョリッティ)、

カフェ味のグラニータ(フラッペ)が有名:Tazza d'oro (タッツァドーロ)、

濃厚なタルトゥッフォが代名詞:Tre Scalini (トレ スカリーニ)など

名店が目白押し。

その中でも街の中心部から離れているため

知名度はいま一つ、

ただ味と人気はローマ№1と

私・トモコが太鼓判を押すのが

テルミニ駅からひと駅、ヴィットリオ広場近くの

‘Palazzo del freddo’ (氷の宮殿)こと

「FASSI (ファッシ)」であります!

ワ~ パチパチ。



こちらは創業1880年、

まずレジで会計を済ませレシートを受け取り前へ進むと

長い長いカウンターの手前にはテイクアウトコーナー、

そして奥には絶妙の案配で配置された店員さん、

そこへ群がる客・客・客。

我先にと客が差出すレシートを店員が受け取り

ジェラートを掬ってくれるシステム。

(エッ、早い者勝ち!?

そんなんじゃ引っ込み思案の日本人、

一生ジェラートにありつけないんじゃないの!?)

不安に襲われたそこのあなた、ご心配なく。

店員はレシートに刻印された時刻の早い順に注文を聞くので

内気なあなたでもちゃんとジェラートは食べられるんですよ。

しっかりとレシートは受け取られ、私の愛と熱意は伝わった。

さあ、注文開始です。

一番安いものでも三種類のフレーバーが選べるこのお店、

でも私の注文はいつもおんなじ

pistacchio(ピスタチオ)に cioccolato(チョコレート)、

そしてなんと riso(米)なんです!

最後に「Panna?(パンナ=生クリーム)」と聞かれますが

答えはもちろん「Si!(イエス!)」

広い店内のテーブル席に着くのももどかしく

ペロリとひと舐め、

甘酒を思わせるほのかな甘みにピスタチオの渋み、

濃厚上等チョコレート。

ホイップ十分の硬派なパンナ、散りばめられた米粒が舌を刺激し

もうこりゃ、たまらーん!




はっきり言うと

どこで食べてもそこそこ美味しいローマのジェラート。

しかしFASSIは味はもちろん

フレーバーの多さ、来店客の数、お店の広さと規模が違う。

近くのヴィットリオ広場には

野菜・果物から食器、日用品、靴まで

何でも揃う大きいメルカート(市場)が立ち

そぞろ歩きも楽しいゾーン。

お買い物ついでにぜひお立ち寄り下さ~い!


































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2017年8月28日 (月)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その7




突然ですが、

毎週木曜 午後11時 NHK BS3ch で放送中の

「世界入りにくい居酒屋」、

みなさま ご覧になったことありますか?

その名のとおり

世界中それぞれの街一番入りにくい居酒屋にスポットを当て

店主や厨房、メニューなどを紹介する30分番組で

根っからいやしい私、

都市によってまるっきり違う店の形態、

とりわけ料理に興味しんしん、

毎週欠かさず見ている大好きな番組なのです。



さて2016年2月、

この番組で取り上げられたのが

我らがローマ、下町のガルバテッラ地区にある

「Ristoro degli Angeli」

(リストーロ・デッリ・アンジェリ、天使の休憩所の意)。

労働者用の住宅街であるこの地区で育った

女主人・エリザベッタが離婚後

現在のパートナー・イーヴォと出会い開いたこの店は

正確には居酒屋(オステリア)というよりレストラン。

懐かしのローマというので番組を録画し繰り返し見ていた私、

この機会を逃す手はないと勇気を出し

「ローマ一入りにくい居酒屋」を訪ねてみました。



夜7時、店に到着。

まだ早いということもあり屋外の回廊席もガラガラ、

(やった!) 喜んだのも束の間

なんと回廊席は既に予約でいっぱい、

(ただ予約は9時からなのでそれまでに食べ終えるなら)

という条件付きで

快適な外の席に座ることができました。ラッキー!

イタリアにせよフランスにせよ

地元のお客はスタート遅め(大体9時)、

なのでお目当ての店で食いっぱぐれないためには

開店早々駆けつけることをおすすめします。



手渡されたメニューとは別に今日のおすすめが数品、

これも食いたいあれも食いたいと悩んでいると

オッ、注文を取りに来たのはテレビで見たパートナー:

イーヴォ氏。

麻のシャツをパリッと着こなす紳士です。

せっかくなのでおすすめから二品、

アスパラのリゾットにカボチャの花のフリット、

プラス主菜として

ナスとチーズのインヴォルティーニ。

(ナスでチーズを巻きトマトソースをかけて焼いたグラタン風)

そうそう、ワインも忘れずに。

白のハウスワインを頼むと(グラスで?)と聞かれたので

(ノー、500ml。) 即答すると

(BRAVA。 時間もたっぷりあるしね) 褒められちゃった。

恥じらいつつも気分は上々、

さあ 呑むぞう!食うぞう!



瞬く間に時は流れ・・・

この夜私が胃袋に収めたもの。

- カボチャの花のフリット

- アスパラのリゾット

- ナスとチーズのインヴォルティーニ

- パン

- 白ワイン 500ml

- レモンバーベナ酒(主人・エリザベッタのお手製。濃厚!)

- 木いちごの砂糖がけ

- エスプレッソ

- 炭酸水

120分一本勝負、私・トモコのKO勝ち。

やった。やった。やりすぎた。

やった。やった。旨すぎた。

今回のローマ、料理の味だけでいうならここが一番でした。




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もはや息をするのもやっと、

腹をさすりながらお会計を頼んだ私のもとへ

歩み寄ったイーヴォ氏。

(見なさい) レシートを指し

(本当は60だけれど50にしといたよ♪)

な、なんと

10ユーロ(≒1300円)もオマケしてもらっちゃった!

ワイン500mlにはじまり私の呑みっぷり食いっぷりを

気に入ってくれたんでしょう。

旨くて安くて言うことなし、

う~ん、最高!



最後に訂正。

みなさま、

「リストーロ・デッリ・アンジェリ」は

ローマ一入りにくいどころか

「ローマ一入りたい居酒屋」です。

機会があれば、ぜひぜひお出かけくださ~い!



*女主人ひと口メモ

この夜、緑色の髪がトレードマークの女主人

エリザベッタの姿はとうとう拝めずじまい。

番組では彼女が歌いながら料理を運ぶ姿が

映されていましたが・・・

ちょっぴり残念。







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2017年8月25日 (金)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その6



今回6年ぶりのローマ。

パスタにチーズ、カルチョッフィ(アーティチョーク)

夢にまで見た懐かしの味ですもの、

朝・昼・晩と食いまくりたいところ

哀しきかな初老・トモコ、それを許さぬ胃袋事情。

そこで

夕食はトラットリアでパスタに野菜、ワインとしっかり食べ

昼食は軽食及び軽いお酒で軽くすますという

胃袋にもサイフにも優しいエコ戦法をとることにしました。



初夏のローマ、

この時期特に人気があるのは

屋外のテラス席。

心地よい風に吹かれ美味しい料理に舌鼓を打つ、

あの満足感といったら!

さらに食事を充実させる大切なコツといえば

(コレハ!) ピンとくるお店を見つけたなら

間髪入れず席に着くこと。

(え~・・・ 良さそうだけど・・・

もうちょっと他の店も見てみようかな)

な~んてモタモタしてると

良い席はすぐ取られちゃうんだから!



さて。

ローマ法王のお祈りに大感激、

胸はいっぱいでも腹は減った私。

バチカンの城壁沿いをうろついていて

(ココ、よさそう!) ピンと来た、

さあ 椅子取りゲーム、スタート!

お昼どきとあって道路に並んだテーブルは満席、

唯一空いていたのが

高さ20センチほどのカラフルなテーブル&椅子。

(これって・・・、どう見てもオモチャ!?)

インテリアなのか客席なのか判断不可能、

エ~イ ままよ、座ってみることにしました。



幸いお店のお姉さんからはおとがめなし。

(ビールと、何か軽ーいものないですか?) 問うと

(OK、まかしといて!)と出てきたのが

パリッとトーストされたパンに三種の具が乗っている

ブルスケッタ。

う~ん こりゃ初夏のローマに最適の味、

うまいうまいとパクついていると

ありゃ? 突然グンと下がった目線。

(???) 訳が分からず周りを見回すと

なんと、オモチャの椅子の足が折れたのでした。




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ワッ、やっちゃった!

バレないようにそそくさともう一脚の椅子と交換、

あわてて残りのブルスケッタとビールを呑み込みお勘定、

トンズラに成功したのでありますが

あ~、ヤバかった!

やはり成人式を二度経験済みの熟女は

オモチャの椅子に座っちゃいけないようです。



*ブルスケッタ ひと口メモ

この日トーストの上に乗っていたのは

- トマトソースのペースト

- プチトマトを小さく切ったもの

- ゴルゴンゾーラチーズを塗り、

 上にダッテーロ(ナツメヤシの実を干したもの)を数切れ


このダッテーロ、最初食べただけでは何か分からず

お姉さんに尋ねたところ

(ダッテーロ。ものすごく甘いのよ)と教えてくれました。

ゴルゴンゾーラのしょっぱさとダッテーロの甘み、

バランスの良さをとても気に入りお土産に買おうとしたところ

ダッテーロは500グラムの大量パックしか見つからず断念。

(代わりに何かいいものないかしら?) 思案を重ねた挙句

・・・ アッ!一閃、ひらめいたのが我が国が誇る珍味:

柚餅子(ゆべし)。

あの癖のあるチーズの塩気と熟成された甘みと苦み、

このマリアージュ、最高のはず。

どうぞ皆様、ホームパーティなどでふるまい

大いに格好つけちゃってくださいな。

(ただし大不評でも責任は持ちません。あしからず)





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2017年8月23日 (水)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その5




日曜日というと、

休日、お出かけ、ショッピング!

にぎわう繁華街を思い浮かべますが

あちらではいささか事情が違います。

敬虔なカトリックの国・イタリア、

日曜日は週に一度の安息日と定められ

出勤を禁じる法律まであるほどで

日本と同じ感覚で買い物に行くと

軒並みシャッターが閉まったガランドウの街に

ポツンとひとりぼっち・・・

なんて寂しい事件が起こり得ます。

したがってローマに住んでいた当時日曜といえば

川向かいのトラステヴェレ地区で開かれる

名物ドロボウ市・ポルタポルテーゼを物色するか

新聞を買い近くの公園でゆっくり読むか、

いつもそんな感じでゆる~く過ごしておりました。



現在ではずいぶん事情も変わり

日曜に営業する店も増え

観光・買い物にも困らないのですが

今回まあ せっかくの安息日、

この際一番イタリア人ぽい過ごし方をしてやれと

午前中公園でゆっくり新聞を読んだのち

私が向かったところは

出た、ラスボス!

ここぞカトリックの総本山、

バチカン市国のサン・ピエトロ寺院であります。



日曜日、

サン・ピエトロ寺院前の広場に面した建物の一室から

ローマ法王が正午の祈りを唱えられることは

カトリック教徒なら知っていて当然、

世界中の教徒が見物を憧れる夢の数分なのです。

畏れ多くも法王のおひざもとに住むこと3年半、

祈りはおろか通常のミサにも出席したことがない私、

神よ、この無知な子羊を許したまえ。

既に法王を待つ群衆でいっぱいの広場には

巨大なモニター、テレビカメラも備えられスタンバイOK、

とはいうものの右も左もわからぬ私、

同じく一人で来ていたイタリア人女性に尋ね

① 法王はえんじ色の垂れ幕が下がった窓辺に現れること

② 祈りは正午に始まること

以上の情報を得ました。

ちゃっかり女性の隣に割り込んで待つことしばし

アッ、窓辺に現れた白い服、

ローマ法王・フランシスコです!

拍手、口笛、十字を切ったり手を振ったりと

各々のやり方で歓迎を示した群衆に向かい

一語一語明瞭に発せられた祈り、

「あなた達よ、平和に暮らしなさい。」

キリスト教には興味のない私ですが、涙が止まりませんでした。

とてつもなく広大な神々しい物に包まれた一体感に

身体が反応したのでしょう。

素晴らしい経験でした。




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祈りの終わりには法王自ら

当日世界中から集まったカトリックの団体名を読み上げ

名前が呼ばれるたびに広場のあちこちで湧き上がる歓声。

(それではメンバーを紹介します。

ドラムス、○○! ギター、○○!・・・)

コンサートのバンドのMCみたいで

ちょっと笑っちゃいました。

MC法王って・・・ スゴイ!



*ローマ法王 ひと口メモ

法王のことをイタリア語でPapa(パーパ)といいます。

同じ綴りでもpapà(パパ)とアクセントを後ろへ置くと

(お父さん)になってしまうので注意。

現在の法王は第266代、アルゼンチン出身のフランシスコ。

売店で売られているハガキを見ても

親指を立て「いいね!」ポーズをしてみたり

鳥と会話ができるとかで鳩と見つめ合ってみたり、

どこかひょうきんな雰囲気。

私は好きです。








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2017年8月21日 (月)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その4





やれやれ。

2日がかりでやっと本編にたどり着けましたよ。

おせっかいガイド(←ム、危険な香り!?)

トモコおすすめの3軒、トリを飾るのは

これまたナヴォーナ広場裏、フィーコ広場の

「DA  FRANCESCO(ダ・フランチェスコ)」です。

ワ~、パチパチ。



こちら有名な観光スポット:

ナヴォーナ広場近くということもあり

店内には観光客がひしめく、まさに「人気店」。

料理はもちろん美味しいが感動するほどのものはなし。

(*念のためネットで調べたところ、ここはもともとピザ屋さん。

ローマ風の薄いパリパリピザは最高の香ばしさかつ美味しさ、

なおかつ胃に負担も少ない日本人向け、

私つねにパスタ最優先なので知りませんでした。スンマセン。)

「じゃあなんで紹介するの?」 ご立腹のそこのあなた、

まあ お待ちなさい。

ここには物語があるのですよ。




1994年。

ローマに留学した私は毎日語学学校に通っていました。

当時は留学ブーム、

同じ学校にも日本人が何人かおり

一緒に食事に行ったり遊びに行ったり、

仲良くさせてもらっていたのです。




ある日、いつものように食事に出かけた私達。

(今日こそは穴場の食堂見つけましょうよ!)

(そうそう、看板も出てないみたいなトコ!)

浮かれて歩く私達の目の前に現れたのは

まさに看板のない薄暗いトラットリア。

(・・・ワ!)(これぞ!)(入っちゃいましょうよ!)

ズカズカ入り込み大いに飲み食い

その気取らない味とサービスに

すぐさま大ファンになったはいいものの

後でその入り口は裏口であったことが判明したという

曰くつきのお店、それがダ・フランチェスコでした。




当時はまだそんなに観光地化されていなかったこのお店、

のんびり夕食を楽しんだり

珍しくビン詰めされたハウスワインをお土産に購入したり、

(飲食店でハウスワインを頼むと大抵はカラフェで提供されます)

付かず離れずの良い関係を保っていましたが

ある夏、

ここを一緒に発掘し何度も一緒に訪れた

年上の友人がローマで交通事故に遭い

帰国後、亡くなってしまったのです。

以降、彼女を想い出せば浮かぶのはダ・フランチェスコ、

ここを訪れば想い出すのは彼女のこと。

ダ・フランチェスコは生涯忘れられないお店となりました。

(彼女が亡くなってから早や20年、

今回この店を訪れたことで彼女を想い出す機会が与えられた。

彼女はこうして私の中で生き続けている。

ある意味、幸せなことなのかもしれません)




今回訪れると壁の色をシックな黒にリニューアルし

ますます大繁盛の同店でしたが

給仕してくれたのは

20年前から馴染みのあるボーイさん。

背が低くて愛嬌たっぷり、ピノキオそっくりなんです。





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*飲食店でのチップ ひと口メモ

私がローマに住んでいた20年前はチップは置くのが当然、

こそこそと計算し置き去ったものですが

この度の旅行中、チップを置く人はほとんど見かけませんでした。

(BARは例外)

とはいえ先程のピノキオ給仕さんなどはその愛想の良さゆえ

(これは君にだよ)

ハゲのおっちゃんから直にチップを受け取っており

それを目撃した私、なんて素敵!とすぐさま真似、

(これは あなたに)とほんの2ユーロを手渡したところ

大いに喜んでくれました。

こういう行動がまことに下手な日本人、

もちろん私もついギクシャク身構えてしまいますが

もっと好意を伝えましょうよ!

たった数百円の出費と勇気で

受け取る人も幸せ、その笑顔を見る自分も幸せ、

安いもんじゃありませんか。

チップの手渡し、私は大いに推薦します。




えー、長々と失礼いたしました。

私・トモコの忘れられないローマ3軒、

いかがでしたでしょうか?

この3軒に毎年といわず

2か月に1度訪れることができたなら、

どんなに幸せだろうなあ!




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2017年8月20日 (日)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その4前哨戦

アスパラガスを食べるためだけに

ローマからはるばる550㎞、

山あいの小さな町まで夜行で往復した私、

食い意地が張っているのは証明済み。

そこで今回は

懐かしのローマ おすすめのお店3軒を

ご紹介したいと思います。

どちらも20年前から通う

私にとって大事な大事なお店。

さあ お立ち合い お立ち合い、

どうぞ最後までお付き合い下さいませ。



ローマ到着、

荷物を置いてまず駆けつけたのは

街の中心・コルソ通りから入ってすぐ、ピエトラ広場のグラン・カフェ

「La Caffettiera (ラ・カッフェッティエーラ)」。



こちら「Gran Caffe」‘ 偉大なるカフェ‘の肩書きが表すように

庶民的なBARとはひと味違う。

入口を入ればすぐ右手には格調高い大理石のカウンター、

奥はゆったりとくつろげるテーブル席となっており

さらに洗練された広い部屋が続いていますが

ひんしゅく覚悟で言ってしまえば

テーブル席に座っているのは観光客か有閑の老人達のみ。

イキのいいローマッ子は立ち飲みが大好き、

仕事の合間にサッと飲んでペチャペチャおしゃべりサッと帰る、

そんな活気あるカウンターが私も大好きなんです。

(ま、座れば高くつくからネ)

ご近所にあるのは首相官邸や下院議事堂、

議員・ジャーナリストらしき連中が休憩中にやってきて

カフェを飲み飲み議論の続きに夢中になっているのを

よく見かけたものです。



さてここ、

カッフェッティエーラ(家庭用エスプレッソマシンの意味)の特長は

ナポリ風。

ショーケースに並んだパンやドルチェ、軽食類も

コルネット(菓子パン)はローマのものより大きく、

(イタリアでは南に行けば行くほどコルネットがデカくなる。

シチリアのなんてわらじなみ!)

ババやスフォリアテッラなどナポリ名物のお菓子も置かれ

ファンにはうれしい限り。

でっかいコルネットとカプチーノで朝食を楽しむもよし

観光の疲れをエスプレッソで流し込むもよし

夕方にはカウンターで食前酒と洒落こむもよし。

朝から晩までなんとも便利、

ピエトラ広場のカッフェッティエーラ、どうぞ お見逃しなく。



*イタリアBAR講座

「BAR」と書いてバーではない、バールと読みます。

主に立ち飲みの喫茶店でお酒もあり軽食もあり

イタリア人にとってなくてはならぬ

台所代わりの気軽なお店。

そしてその利用法はイタリア全国共通:

① レジのおそろしいシニョーラ(婦人)に欲しい物を申告し

   代金を払う。

② レシートを受け取ってカウンターに提出、再び注文

③ 出されたものを立ったまま楽しむ

できれば注文はイタリア語で堂々と、

そしてカウンターではレシートの上に20~50セントのチップを

置くと通っぽい!

それでは皆様、良いカフェタイムを。 Buon Caffè!




夕方とあって

前途のカッフェッティエーラで食前酒のカンパリを嗜んだ私、

記憶のままの味と雰囲気に前途洋々、勇気百倍。

ヴェネツィア行きの夜行に乗る前に

(何はさておき)と腹ごしらえに向かったのが

ナヴォーナ広場裏、ゴヴェルノ ヴェッキオ通りの

簡素なトラットリア、

「DA  TONINO(ダ・トニーノ)」でした。




頼んだのはアマトリチャーナ風パスタに

モッツァレラチーズ、そして付け合わせにブロッコリー。

(ちょっと塩、強すぎた)ソースに

アルデンテ過ぎたリガトーニ、

ゆで過ぎてグジャグジャのブロッコリーは

これまた強めの塩・唐辛子・オリーブオイルでソテーしてある・・・



(これこれ、これがローマの味なのよ!)



ひと口食べ怒り出すのかと思いきや

身体が覚え込んでいた味との再会に感無量、

溢れ出した情熱と食欲はもう止まらない、

狂乱状態で食事を終えた私。

ここを訪れる全ての日本人が満足するとは思いません、

でもこの〈過ぎる〉味付けがローマの真骨頂なんだよなあ。

分かってほしいなあ。




*DA TONINO ひと口メモ

私はいつもパスタで腹がふくれちゃうので頼みませんが

このお店、お肉料理もホント美味しそうなんです。

健啖家の方は

アンティパスト(前菜)からプリモ、セコンド、

コントルノ(付け合わせ)にドルチェまで

フルコースをどうぞご堪能ください。




さあ~、腹はいっぱいだが気力で行くぞ、3軒目!

とも思ったのですが

やはり懐かしのローマ、

書いてるうちにどんどん思い出が膨らんで

ついつい長くなってしまいます。(ゴメンナサイ)

そこでフェルト絵のない今回は

(その4)本編の前哨戦として文章のみでのお届け、

続きはまた明日ご紹介いたします。

どうぞ懲りずにまたご訪問下さいませね~!

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2017年8月17日 (木)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その3

さあさあさあ。

はるばる来たぜバッサーノ、

待ってました昼食タイム!

(ホワイトアスパラを食べるためだけに

バッサーノ・デル・グラッパへ行きたい)と言うと

聞く人々は100パーセント

(チェッ、ブルジョアめ)

(イタリアかぶれのグルマンめ) 呆れ顔をなさいますが

この生まれも育ちも貧しい私、

決してブルジョアでもグルマンでもございません。

その証拠に

「ラーメンを食べる為だけに札幌へ行く」などという暴挙は

一度もしたことがないし、これからするつもりも毛頭なし。

それがなぜ北海道よりはるか遠いイタリアへ行くのと

問われればこれはもう、

「白アスパラにはそれだけの価値がある」としか

答えようがないんですねえ。



バッサーノの白アスパラは太鼓のばちを彷彿させ

太さ・長さ・白さ、三拍子揃い貫禄充分、威風堂々。

立派な「主菜」として供されます。

川沿いの風雅なレストランで私が頼んだのは

白アスパラのタリアテッレ クリームソース

白アスパラと生ハム 卵の黄身ソース

これでもかのアスパラ尽くし。

20年間待ちに待ったその味は

(頼む、このまま時よ止まれ!)

旨さのあまり宙へ飛び出した魂が現実に帰るのを拒むような

時と空間を超越した味覚でした。



ああ、もう思い残すことは何もない。

重い腹をさすりつつほろ酔いでふうらふうらと散歩するのに

バッサーノは最適の町です。

ブレンタ川の渓流の眺めをしばし楽しめば

おや、橋のふもとになんとも雰囲気ある酒屋。

こちら1779年創業のNARDINI(ナルディーニ)、

蒸留酒専門店です。

細長い店内でも飲めるし、お土産も購入可、

ラベルが可愛いACQUA di CEDROを試してみると

(シトロンを使用したグラッパベースの甘いリキュール)、

おお こりゃ滝がノドを洗い流すかのような

爽やかな刺激、

食後酒にピッタリです。




ほかバッサーノ・デル・グラッパのお土産といえば

地名の一部にもなっている

これまた蒸留酒のグラッパに

山あいの町とありキノコの王様・ポルチーニ茸を干したもの。

(店には他に〈SHIITAKE〉なる茸も売られていました。

・・・エッ、しいたけ!?)

さらに私が土産物店で見つけたのは

「ペンネ アッラビアータ」ならぬ

「ペンナ アッラビアータ」。

ペンナとはイタリア語でペンのこと。

なんとこれ、ペンの形をした容器に粉末とうがらしが入っており

どこにでも携帯できる激辛好きにはたまらぬ一品。

ネーミングにも脱帽、つい買っちゃいました。





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満ち足りた気持ちで再びヴェネツィアへ。

空にはまあるいお月様。

奇しくもこの夜は満月、

「ヴェネツィアで過ごす満月の夜」なんて

ロマンチックにもほどがある!

エ~イ こうなったらロマンの追加だ、ロマンを極めてやると

鼻息荒く赴いたのは(←ロマンとはほど遠い)

酒呑みの憧れ 「ハリーズバー」 でした。




創業1931年、

カクテル「ベリーニ」発祥の地、文豪ヘミングウェイにも愛された

世界的に有名なこのバーは

窓枠に店名の看板が打ちつけられ中の様子が伺えず

高級感は特になし、

しかしにじみ出るそのオーラ。

二、三度ドアの前で躊躇した後 心を決め中へ入ると

入り口すぐの2メートルほどのカウンターにレジとバーテン、

そこへ蛾のように群がる男と女。

決して広くない店内にはテーブル席もあるものの

座った途端にチャージを取られてしまう、

私も含め安くあげたい観光客は

カウンターを二重三重に取り囲み

斜に構えて酒を舐めるしかないのです。

あ~あ、疲れた。

(ちなみにハリーズバー御用達のシャンパンは

ルイ・ロデレールのマグナム瓶。

旨かった? ・・・エエ、たぶん。)






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同じ日の朝、

(ヴェネツィアで道に迷わぬ秘策)を編み出し

得意満面だった私も

夜には水上バスを何度も乗り違え

一向に駅にたどり着けず顔面蒼白。

あああ、さすが人の心を惑わすヴェネツィア、

一枚も二枚も上手でした。

深夜12時に出る夜行列車を待つ40分間

駅前広場で運河の上に輝くお月様を愛でつつ飲んだ

名もなき小瓶の白ワイン、

ああ、シャンパンより よっぽどうまかった。

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