2017年10月18日 (水)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その2




どんより静まりきった日曜日。

午前8時、

日本交通高速バス鳥取行きは

JR難波駅を予定通り発車いたしました。



それにしても。

奈良の最寄駅から難波へ向かう電車も

阪神高速、中国自動車道も

ガ~ラガラったらガ~ラガラ。

ま、そりゃそうか。

台風が来るとわかっていて

USJに、ゴルフに、河原へ芋煮会に行く

パッパラパーがどこにいる?

かくして

連休を実家で過ごそうと帰省中の鳥取人と

パーはパーでもズブ濡れ上等、確信犯・トモコを乗せた

日交バスは快調に走り続けたのであります。



ところで。

今回の旅程を組むうえで一番悩まされたのが

交通機関の乗り継ぎ。

鳥取駅の時刻表を見れば

(エッ!? ここ本当に県庁所在地!?)

我が目を疑うまさかの一時間に一本、

列車が少ないのでケンミンは必然的に車に乗るというわけで

市内の道は常に混み合いバスも常に遅れがち。

・・・エ~イ、さっぱり予測がつかん!

困ったのは岩井温泉への到着時間が分からぬうえに

日帰り入浴の受付時間が午後12~15時、

たったの3時間ということ。

そこへきて未知なる破壊王・台風18号は

その実力を秘めつつも刻一刻と接近中。

・・・エ~イ、知るか!

おのれの浅はかな頭脳では到底解析不可能、

なるようになれと居眠りを始めた私。

大口開けてバカ丸出し、

果たして岩井温泉にはいつ着けるんでしょうねえ。



夢うつつで用瀬、河原の停留所を通過、

雰囲気の異変を感じハッと目を覚ますと

すでにバスは鳥取駅のほど近く。

急いでカバンから時刻表を取り出すと

なんと!

4分の連絡で岩美行きの列車があるではないですか!

さあ そこからが速かった。

バスが駅前に停車、

ドアが開くと同時に飛び出し駅目がけて猛ダッシュ、

鳥取市民も真っ青の韋駄天ぶり。

残る問題はただ一つ、

(列車は正常に動いているか?) それだけ。

県庁所在地にしては珍しく

未だ改札が自動化されてない鳥取駅、

ボーッと直立する駅員に

(列車は動いてますか!?) 尋ねること、噛みつく如し。

(エ~ト、どちらまで・・・)

(岩美です!)

(ア、今のところ正常に・・・)

(ありがとうございます!)

後手に切符をもぎ取ってホームへ急ぐさまは

良く言えばリオ五輪男子400mリレー・

日本チーム黄金のバトンパス、

悪く言えば引ったくり。(もちろん後者か)

恥も外聞もない、

さらにエスカレーターを駆け上がり息も絶え絶え

目当ての列車に乗り込んだ私。




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最悪の場合タクシー利用も考えていたのに

それどころか最速&最安、最高の流れで

岩美駅へ到着できた私。

これというのも高速道路と鳥取市内が空いていたおかげ、

バスが早く鳥取駅に着いたおかげ、

それというのも台風が来てみんな外出を控えたおかげ、

つまりはみんな台風のおかげ。

台風18号、ありがとう!




































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2017年10月16日 (月)

フェルトまんだら 「台風襲来!鳥取・岩井温泉」 その1




まだ記憶に新しい台風18号。

よりにもよって9月の三連休めがけて日本上陸、

各地に大雨を降らせ大きな被害をもたらした

憎いあんちきしょう。

(三連休にはあれもしたいこれもしたい)

あれこれ夢想していたのに台風のせいで台無し、

予定が狂ってイライラした方も多かったのではないでしょうか。

実は私もその一人。

めざすは奇習「湯かむり」で知られる

鳥取県は岩井温泉。

数年前に存在を知りずっと憧れていたかの地、

爽やかな秋空の下レンタサイクルでサイクリング、

気持ちよく湯をかぶった後は

浦富海岸まで足を延ばして海を見るのもいいな、

夏が旬の白イカで一杯やっちゃったりして。

イヒヒ、イヒヒ、イヒヒヒヒ・・・

ニヤニヤだらけきっていた我が脳天を直撃した台風ニュース。

少なからずへこみましたが

イヤ、待てよ。

行くのは温泉、どうせ裸で湯をかぶるのだ。

雨が降ろうが風が吹こうが

私には全然関係なーい!



・・・結論が出ました。

かくしていそいそとお風呂セットをリュックに詰め込んだ私。

母の誕生日を鶏きのこ鍋で祝った翌朝、

天気予報では九州辺りをのろのろ進む台風、

奈良の家を出ると空はどんより曇っているものの

雨も降らず風も吹かず、

まさに嵐の前の静けさ。

さあ目指すは鳥取・岩井温泉。

トモコと台風、何時にどこで巡り会うのか、

はたまた会わずじまいで終わるのか。(できればそう願いたい)

ハラハラドキドキの温泉旅行記:

フェルトまんだら「台風襲来!鳥取・岩井温泉」、

今日からお届けいたします。

どうぞお付き合い下さいませ~。





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2017年10月10日 (火)

フェルトはん 「さあ いこーか」


いよいよ今宵、

天空のラッキースター・木星が

さそり座に入ります。



毎日ギリギリのところで踏ん張っている

不遇の人々すべてに

どうぞその恩恵が降り注がれますように。

無論私もその一員です。





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「さあ ガンガン行こーか。」






仙道君、かっこいいですねえ。












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2017年9月23日 (土)

フェルトまんが 「はるうさん」


大相撲秋場所。

白鵬、鶴竜、稀勢の里の三横綱はじめ

髙安、宇良、碧山、

おお照ノ富士よ、お前もかということで

(大関陥落、お気の毒です)

7人の横綱・大関のうち5人が休場。

全然盛り上がらないんだろうなあ、見る気もしないと思いきや

連日の満員御礼。

ありがたや、相撲ブームという感じですね。

こんなチャンスは二度とない、

単独でトップを走る大関・豪栄道には

がっちり二度目の優勝を決めてほしいものです。


さて先週の連休、

日々の雑務にすさんだ心身を癒すべく

生まれ故郷の鳥取に里帰りした私。

なんとまさかの台風直撃、電車が止まり被害も被りましたが

あぜ道をぽくぽく歩いてお宮へ参ったり

柿の木の下でのんびり本を読んだり

大いに心が休まりました。

なかでも私にとって最大の癒やしは

大好きな祖母・はるうさんと過ごすひととき。

おりしも開催中の大相撲を一緒にテレビで見ましたが

相変わらずとんちんかんなことを言っていましたよ・・・





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(もちろん実話です)



実は私の隠れた特技は壁新聞。

我が家の新聞「不定期刊 おかむら」を

十何年も書き続けていて(只今休刊中)

4コマまんがはお手のもの。

家族ネタの「下品一家」「こうしゃくマモン」「にくたらケイコ」等々

いろいろある中でダントツ人気がこの

「はるうさん」。

久しぶりにまんがを描いてみようかな、

そうだ、フェルトに刺繍してみたらどうだろうと

軽い気持ちで始めたところ

紙にえんぴつでササッと5分で描けた下書きにひきかえ

刺繍にかかった時間は3時間!

ウ~ン、参りました。



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2017年9月16日 (土)

フェルト日記 「帰ってきたよ!」


連休&台風真っ只中の列島のみなさま、

いかがお過ごしでしょうか。

本日私、飲酒感想フェルト絵師・トモコがお送りしますのは

飲んだお酒から浮かんだイメージを

独断と偏見でフェルト絵に仕立てた

「飲酒感想フェルト絵」。

開けましたるシャンパンは

「MAILLY GRAND CRU (マイィ・グラン・クリュ)」の

ブリュット・レゼルヴです。



ここでウンチクをひとつ。

シャンパンのラベルをじっくり見ると

下のほうにコチョコチョ並ぶアルファベット、

「NM」とか「RM」とか書かれていますが

何のことかご存じですか?

実はこれ、シャンパン生産者の営業形態を表わす

業態記号。

「NM」というのはネゴシアン・マニピュランの略。

原料を購入してシャンパンをつくる法人または個人で

大手メゾンは大体そう。

よく見かける「モエ・エ・シャンドン」や「ヴーヴクリコ」などが

これにあたります。

「RM」はレコルタン・マニピュラン。

自社の畑で採れたブドウだけでシャンパンをつくる

栽培業者兼醸造業者でほとんどが小規模生産者。

2000年代に入り個性的なワインを造るRMが注目を浴び

シャンパーニュ界を大きく変えました。

お次は「CM」。

コマーシャルじゃありませんよ(←つまらん!)

こちらは生活協同組合のこと。

組合員が栽培したブドウでつくったシャンパンを

組合ブランドとして販売します。

そして今日ご紹介する「マイィ・グラン・クリュ」は

この「CM」なのです。




私の住む片田舎のスーパーの棚に並ぶシャンパンは

モエ、聞いたこともない怪しいメーカー、

運が良ければ黄色いラベルのヴーヴクリコを見かけるぐらいで

そんな棚にCMの商品があるなんてまさに奇跡。

かねてよりガイドブックで学習していた

マイイ・グラン・クリュの瓶を見つけ小躍りの私、

さっそく購入していただいてみました。




トクトクとグラスに注ぐとまず目を惹くのは

そこはかとなくピンクを感じる淡い黄金色。

(わあ、素敵・・・♡)

ロマンチックな色に目がハート、相好を崩しかけますが

イヤ、いかんいかん。

飲酒感想フェルト絵師たるもの常に毅然たる態度で

酒に挑まねばならぬのだ。

襟を正し、まずひと口。




口へ含むと20代のOLのような外見とは裏腹に

空に抜けるような甘さ、ふくよかさ、おおらかさ。

金色に輝く小麦畑を夕陽がピンク色に染める夕方、

遠い遠い丘のかなたに見えるのは

出稼ぎから

出張から

兵役から

戦争から

長い長い不在の末に帰ってきた

なつかしいなつかしいあの人。



・・・「帰ってきたよ!」



バーン!

Don't wanna close my eyes~♪

エアロスミスの名曲「I Don't Want To Miss A  Thing」が

BGMで聴こえてくるような

突き抜けるような幸福・解放感。

いやあ、素敵なひとときでした。





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マイィの数ある商品の中でも最も一般的な

ブリュット・レゼルヴ。

だのにこの味わい、このふくよかさ。

巨大な施設に大量のリザーブワインを保有する

大規模な共同組合だからこそ成せる技。

マイィ・グラン・クリュ、

脱帽です。




*こぼれ話

シャンパンの栓を「ポーン!」と抜くと

いかにも目出度い感じがしますが

実はこれ、マナー違反。

正式には幽かな(シュッ)という音とともに

(この音、「天使のため息」と呼ばれているんです。素敵!)

静かに栓を抜くのが最上で

生産地のシャンパーニュでは

醸造者、生産者はもちろんのこと

ざっかけないカフェのおばちゃんでさえ上手に開栓していました。

この技術に憧れてはいるものの

いつも上手くいかず音をたててしまう私、

(今度こそは!) 意を決しボトルを構えたものの

想像以上に高まる圧、

(ワッワッワッ、待って待って待って・・・) 焦り狂ううちに

ポン!

飛び出したコルク。勢いよくあふれ出たシャンパン。

ああああああ、ついて行くような!

およそ4分の1ほどもこぼれてしまい泣きべその私、

以上、今回の「こぼれ話」でした。

チャンチャン。


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2017年9月10日 (日)

フェルトはん 「弾岩?弾顔?」

やりました!


桐生 祥秀選手、

男子100メートル走で

日本人初の9秒台!


いやあ、やってくれましたね。

ライバルの多田、サニブラウン、ケンブリッジ選手らが

記録を伸ばすなか

一番9秒台に遠いダークホース的存在だと思っていた彼の

大快挙、

いや、失礼いたしました。

ご本人のおっしゃるとおり

「9秒台で走って初めて

世界のトップ選手たちと勝負できる

スタートラインに立てた。」

ここからが本当の勝負、

桐生選手のみならず

彼に刺激を受けたライバルたちも記録を伸ばし

日本人選手が世界の舞台にどんどん進出することを

心から願っております。


桐生選手、おめでとうございます!



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ところで・・・

後半からぐんぐん加速を増した

昨日の桐生選手の走り、

(発射後に弾がどんどん加速していくロケット弾のよう、

まさにダンガン!)

感心したところで、ふと考えた。

(アレ?「ダンガン」って、どう書くんだったっけ?)

「ダン」は「弾」だとすぐ思い出したものの

あとの「ガン」がわからない。

ああでもない、こうでもない、

脳裏に浮かぶのは桐生選手のゴツゴツしたお顔立ち・・・

「弾岩」?「弾顔」?「岩顔」?



・・・正解は、「弾丸」でした。

ワ~ 桐生選手、ごめんよう!






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2017年9月 1日 (金)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その9




ああ。

6年ぶりのローマ。

楽しかった 楽しすぎた4日間。

食べたいものは全部食べた。行きたいとこは全部行った。

ああ。

もう思い残すことは何もない。

午後5時、飛行機はローマを発つ。

ラ・カッフェッティエーラ、パンテオン、ナヴォーナ広場、

サンテウスタキオ、カンポ・ディ・フィオーリ、メルカート・・・

大好きなローマを瞼に焼き付け

日本では高価なチーズを最後に購入。

さあ、いよいよお別れです。

ホテルからメトロでひと駅、

空港行きの列車が出るティブルティーナ駅へ行こうとしたところ

なななんと、現金がない!

(う~む、最後の最後に買ったチーズが

予想外に高かった。お金 足らん。

ま、ええよ。カードで切符買うから♪)

既にクレジットカードで切符を購入するのは経験済み、

自動販売機へ向かうと

なんと! メトロでカードは使えない!

絶体絶命、私の取った行動とは・・・!?



原始的! 「歩く」でした!

ひと駅ぶん、結構な距離を

重いスーツケースをキュラキュラ押しながら歩きます。

(なんて日だ!なんて旅だ!)

さすがにハプニングはもうたくさん、

無事空港到着、さっさと荷物を預け身軽になろうと

チェックインしたところ

なんてこった!

今度はお土産でギュウギュウのスーツケースが重量オーバー。

カウンターのお兄さんに

(7キロぶんを手荷物にして機内へ持ち込むか

超過料金を1万円払うか、

さあ どうする?) 問われ

一も二もなく手荷物を選んだ私。

1万円の出費に比べりゃ7キロなんて軽いもの。

イタリアの自動車メーカー・FIAT(フィアット)のグッズショップで

ひとめぼれして購入したバッグが早速役に立ちます。

重そうな物から放り込み荷造り完了。

ヨシ、これで本当にローマとはおさらばだ。

いろんな意味で肩の荷を下ろし

手荷物検査のゲートをくぐると

・・・アラ? ・・・あれあれあれ?

違うコースへ流されてゆく私の可愛いFIATバッグ。

なんで?



みなさま。

二度あることは三度ある。

この不変および非情の真実。

「国際線では液体類は機内持ち込み禁止」

このルールをすっかり忘れ

白ワインをバッグへ移した私、(←イージーミス!)

その場で没収されてしまったのです!




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(ゴトン)

重く湿った音とともに

目の前でゴミ箱に捨てられたワイン。

スーパーで買った安物とはいえ

真剣に選んだDOCG(格付け最高ランク)の

Vernaccia di San Gimignano。

(ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ)

トスカーナ州、塔の立つ街として世界遺産に登録されている

小さな街・サン ジミニャーノ。

ラベルには見覚えある街の景観が描かれた瓶が

闇に吸い込まれるあの衝撃。

(ああああああ、ついて行くような!)

いっそのことその場で開けて

ラッパ飲みしてやろうかとも思ったけれど

イヤイヤ、危険人物とみなされ

飛行機に乗せてもらえなくなったら困る、

イヤそれ以前に日本の恥だ。

大人しく涙をこらえ、その場を去った私。

さようなら 白ワイン。 さようなら ローマ。



搭乗口へ進む私、

恨めしくワインを想い一歩一歩重い足取り・・・

かと思いきや、

(ワインなんか免税店で買ったらええねん!)

まるでスキップ、店へ駆け込み早速白ワインを購入。

(ア~、ワインで良かった!

せっかくブノワやニコラのとこから

担いできたシャンパン、

没収されたらホンマ私、その場でラッパ飲みするわ!)

・・・みなさま。

旅は少女を女に変える。

そして女をオバハンに変えるのであります。

オソロシ。



気がつけば早や9月、

長々とお届けしました

「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行」。

イタリア、特にローマは思い入れのある街ゆえ

ついつい長くなってしまいましたが

楽しんでいただけたなら幸いでございます。

もう朝晩の風は秋を感じさせる今日この頃、

(次はどこへ行こうかな?)

行楽の秋、楽しみですねえ。








































































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2017年8月30日 (水)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その8


さて。

第8章を迎えた我が

「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」、

本日はいささか挑発的な試み:

「ローマ一旨いカフェとジェラート」をご紹介しようというんだから

魂消たもんじゃござんせんか。

いくら「ローマの平日」を3年半過ごしたとはいえ

それはふた昔前のこと。

今じゃ事情が違うんじゃない・・・!?

ご心配下さったそこのあなた、Grazie mille.(ありがとう)

ただ、

全ての道が通ずる永遠の都・ローマ、

10年20年などほんのまばたき、

この街の歴史は微動だにしないのだ。

というわけで

実際足を運びこの目と舌で確認した

ローマ一のカフェとジェラート。

(いささか偏見入りではありますが)

正解はこちらです。

答え合わせをどうぞ。



(ローマ一のカフェ? エ~・・・

コンドッティ通りのカフェ・グレコ?)なんて答えたそこのあなた、

ブッブー、あなたは 「ザ・観光客」。

今も昔も地元っ子及び観光客に不動の人気を誇るカフェそれは

パンテオン裏のサンテウスタキオ広場のその名も

「カフェ サンテウスタキオ」なのです!



創業 1958年、

常に工事中のような外観、

山吹色の看板に

壁にベタベタ貼られたおすすめメニューが一見下品な

サンテウスタキオ。

外見からは想像できませんが

実はここ、もう何十年も昔から

「ローマ一旨いカフェ」として君臨し続けている

ザ・キング・オブ・カフェなのです。



ここの最大の特徴は

ただ「カフェ」とだけ注文すると

既に砂糖が入ったエスプレッソが出てくること。

したがってブラック派・苦味愛好家は注文時に

「Senza zucchero (センツァ ズッケロ=砂糖抜き)」、

「Con poco zucchero (コン ポーコ ズッケロ=砂糖少しで)、

念を押さねばなりません。

かくいう私も通常はブラック派、

ここでは(ポーコ ズッケロ)で通していますが本当は

ここ特有の深くて濃厚なカフェに砂糖たっぷり、

グルグルグルとかき混ぜて待つことしばし、

上澄みをチビチビ、とふた口すすり

(ごっそさーん)と店を出る、

カップの底には溶け切らなかった大量の砂糖がジャリジャリ・・・

この飲み方がここのカフェを飲むベストの方法、

ちゃあんと分かっているのです。

濃すぎ・甘すぎ・間、持たなすぎ、

三拍子揃った日本人には全く不向き、

でもこれがローマのカフェの醍醐味なんです。

トラットリアで食べ過ぎ飲み過ぎ、酔っ払っちゃったそんな夜

一日を締めくくるのに最適なサンテウスタキオのカフェ。

ローマっ子になりきって、どうぞ試してみて下さいな。



*サンテウスタキオ ひと口メモ

山吹色のショップイメージが徹底している

サンテウスタキオ。

店で売られているカフェの粉はもちろんのこと

カフェに良く合うチョコや小っちゃなお菓子類も

パッケージは全て山吹色。

ローマ一だけあり菓子類もいろんな種類がありますが

私のおすすめは

焙煎したコーヒーの実を一粒ずつチョコでコーティングしたもの。

チョコとはいえ渋味のあるコーヒーの実をガリっと砕きつつ

さらに苦いカフェでのどへ流し込む・・・

う~ん、これぞ大人の昼下がり!

紳士淑女のみなさま、どうぞお試しあれ。




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この夏は40度を超える異常気象で

サンピエトロ広場では観光客に水が配布されたという

ローマ。

酷暑のこの時期一番恋しいのがジェラート。

ローマのジェラートといえば

フルーツ系フレーバーが人気:Giolitti (ジョリッティ)、

カフェ味のグラニータ(フラッペ)が有名:Tazza d'oro (タッツァドーロ)、

濃厚なタルトゥッフォが代名詞:Tre Scalini (トレ スカリーニ)など

名店が目白押し。

その中でも街の中心部から離れているため

知名度はいま一つ、

ただ味と人気はローマ№1と

私・トモコが太鼓判を押すのが

テルミニ駅からひと駅、ヴィットリオ広場近くの

‘Palazzo del freddo’ (氷の宮殿)こと

「FASSI (ファッシ)」であります!

ワ~ パチパチ。



こちらは創業1880年、

まずレジで会計を済ませレシートを受け取り前へ進むと

長い長いカウンターの手前にはテイクアウトコーナー、

そして奥には絶妙の案配で配置された店員さん、

そこへ群がる客・客・客。

我先にと客が差出すレシートを店員が受け取り

ジェラートを掬ってくれるシステム。

(エッ、早い者勝ち!?

そんなんじゃ引っ込み思案の日本人、

一生ジェラートにありつけないんじゃないの!?)

不安に襲われたそこのあなた、ご心配なく。

店員はレシートに刻印された時刻の早い順に注文を聞くので

内気なあなたでもちゃんとジェラートは食べられるんですよ。

しっかりとレシートは受け取られ、私の愛と熱意は伝わった。

さあ、注文開始です。

一番安いものでも三種類のフレーバーが選べるこのお店、

でも私の注文はいつもおんなじ

pistacchio(ピスタチオ)に cioccolato(チョコレート)、

そしてなんと riso(米)なんです!

最後に「Panna?(パンナ=生クリーム)」と聞かれますが

答えはもちろん「Si!(イエス!)」

広い店内のテーブル席に着くのももどかしく

ペロリとひと舐め、

甘酒を思わせるほのかな甘みにピスタチオの渋み、

濃厚上等チョコレート。

ホイップ十分の硬派なパンナ、散りばめられた米粒が舌を刺激し

もうこりゃ、たまらーん!




はっきり言うと

どこで食べてもそこそこ美味しいローマのジェラート。

しかしFASSIは味はもちろん

フレーバーの多さ、来店客の数、お店の広さと規模が違う。

近くのヴィットリオ広場には

野菜・果物から食器、日用品、靴まで

何でも揃う大きいメルカート(市場)が立ち

そぞろ歩きも楽しいゾーン。

お買い物ついでにぜひお立ち寄り下さ~い!


































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2017年8月28日 (月)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その7




突然ですが、

毎週木曜 午後11時 NHK BS3ch で放送中の

「世界入りにくい居酒屋」、

みなさま ご覧になったことありますか?

その名のとおり

世界中それぞれの街一番入りにくい居酒屋にスポットを当て

店主や厨房、メニューなどを紹介する30分番組で

根っからいやしい私、

都市によってまるっきり違う店の形態、

とりわけ料理に興味しんしん、

毎週欠かさず見ている大好きな番組なのです。



さて2016年2月、

この番組で取り上げられたのが

我らがローマ、下町のガルバテッラ地区にある

「Ristoro degli Angeli」

(リストーロ・デッリ・アンジェリ、天使の休憩所の意)。

労働者用の住宅街であるこの地区で育った

女主人・エリザベッタが離婚後

現在のパートナー・イーヴォと出会い開いたこの店は

正確には居酒屋(オステリア)というよりレストラン。

懐かしのローマというので番組を録画し繰り返し見ていた私、

この機会を逃す手はないと勇気を出し

「ローマ一入りにくい居酒屋」を訪ねてみました。



夜7時、店に到着。

まだ早いということもあり屋外の回廊席もガラガラ、

(やった!) 喜んだのも束の間

なんと回廊席は既に予約でいっぱい、

(ただ予約は9時からなのでそれまでに食べ終えるなら)

という条件付きで

快適な外の席に座ることができました。ラッキー!

イタリアにせよフランスにせよ

地元のお客はスタート遅め(大体9時)、

なのでお目当ての店で食いっぱぐれないためには

開店早々駆けつけることをおすすめします。



手渡されたメニューとは別に今日のおすすめが数品、

これも食いたいあれも食いたいと悩んでいると

オッ、注文を取りに来たのはテレビで見たパートナー:

イーヴォ氏。

麻のシャツをパリッと着こなす紳士です。

せっかくなのでおすすめから二品、

アスパラのリゾットにカボチャの花のフリット、

プラス主菜として

ナスとチーズのインヴォルティーニ。

(ナスでチーズを巻きトマトソースをかけて焼いたグラタン風)

そうそう、ワインも忘れずに。

白のハウスワインを頼むと(グラスで?)と聞かれたので

(ノー、500ml。) 即答すると

(BRAVA。 時間もたっぷりあるしね) 褒められちゃった。

恥じらいつつも気分は上々、

さあ 呑むぞう!食うぞう!



瞬く間に時は流れ・・・

この夜私が胃袋に収めたもの。

- カボチャの花のフリット

- アスパラのリゾット

- ナスとチーズのインヴォルティーニ

- パン

- 白ワイン 500ml

- レモンバーベナ酒(主人・エリザベッタのお手製。濃厚!)

- 木いちごの砂糖がけ

- エスプレッソ

- 炭酸水

120分一本勝負、私・トモコのKO勝ち。

やった。やった。やりすぎた。

やった。やった。旨すぎた。

今回のローマ、料理の味だけでいうならここが一番でした。




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もはや息をするのもやっと、

腹をさすりながらお会計を頼んだ私のもとへ

歩み寄ったイーヴォ氏。

(見なさい) レシートを指し

(本当は60だけれど50にしといたよ♪)

な、なんと

10ユーロ(≒1300円)もオマケしてもらっちゃった!

ワイン500mlにはじまり私の呑みっぷり食いっぷりを

気に入ってくれたんでしょう。

旨くて安くて言うことなし、

う~ん、最高!



最後に訂正。

みなさま、

「リストーロ・デッリ・アンジェリ」は

ローマ一入りにくいどころか

「ローマ一入りたい居酒屋」です。

機会があれば、ぜひぜひお出かけくださ~い!



*女主人ひと口メモ

この夜、緑色の髪がトレードマークの女主人

エリザベッタの姿はとうとう拝めずじまい。

番組では彼女が歌いながら料理を運ぶ姿が

映されていましたが・・・

ちょっぴり残念。







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2017年8月25日 (金)

フェルトまんだら 「ドキッ!波瀾だらけの欧州旅行~イタリア編~」 その6



今回6年ぶりのローマ。

パスタにチーズ、カルチョッフィ(アーティチョーク)

夢にまで見た懐かしの味ですもの、

朝・昼・晩と食いまくりたいところ

哀しきかな初老・トモコ、それを許さぬ胃袋事情。

そこで

夕食はトラットリアでパスタに野菜、ワインとしっかり食べ

昼食は軽食及び軽いお酒で軽くすますという

胃袋にもサイフにも優しいエコ戦法をとることにしました。



初夏のローマ、

この時期特に人気があるのは

屋外のテラス席。

心地よい風に吹かれ美味しい料理に舌鼓を打つ、

あの満足感といったら!

さらに食事を充実させる大切なコツといえば

(コレハ!) ピンとくるお店を見つけたなら

間髪入れず席に着くこと。

(え~・・・ 良さそうだけど・・・

もうちょっと他の店も見てみようかな)

な~んてモタモタしてると

良い席はすぐ取られちゃうんだから!



さて。

ローマ法王のお祈りに大感激、

胸はいっぱいでも腹は減った私。

バチカンの城壁沿いをうろついていて

(ココ、よさそう!) ピンと来た、

さあ 椅子取りゲーム、スタート!

お昼どきとあって道路に並んだテーブルは満席、

唯一空いていたのが

高さ20センチほどのカラフルなテーブル&椅子。

(これって・・・、どう見てもオモチャ!?)

インテリアなのか客席なのか判断不可能、

エ~イ ままよ、座ってみることにしました。



幸いお店のお姉さんからはおとがめなし。

(ビールと、何か軽ーいものないですか?) 問うと

(OK、まかしといて!)と出てきたのが

パリッとトーストされたパンに三種の具が乗っている

ブルスケッタ。

う~ん こりゃ初夏のローマに最適の味、

うまいうまいとパクついていると

ありゃ? 突然グンと下がった目線。

(???) 訳が分からず周りを見回すと

なんと、オモチャの椅子の足が折れたのでした。




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ワッ、やっちゃった!

バレないようにそそくさともう一脚の椅子と交換、

あわてて残りのブルスケッタとビールを呑み込みお勘定、

トンズラに成功したのでありますが

あ~、ヤバかった!

やはり成人式を二度経験済みの熟女は

オモチャの椅子に座っちゃいけないようです。



*ブルスケッタ ひと口メモ

この日トーストの上に乗っていたのは

- トマトソースのペースト

- プチトマトを小さく切ったもの

- ゴルゴンゾーラチーズを塗り、

 上にダッテーロ(ナツメヤシの実を干したもの)を数切れ


このダッテーロ、最初食べただけでは何か分からず

お姉さんに尋ねたところ

(ダッテーロ。ものすごく甘いのよ)と教えてくれました。

ゴルゴンゾーラのしょっぱさとダッテーロの甘み、

バランスの良さをとても気に入りお土産に買おうとしたところ

ダッテーロは500グラムの大量パックしか見つからず断念。

(代わりに何かいいものないかしら?) 思案を重ねた挙句

・・・ アッ!一閃、ひらめいたのが我が国が誇る珍味:

柚餅子(ゆべし)。

あの癖のあるチーズの塩気と熟成された甘みと苦み、

このマリアージュ、最高のはず。

どうぞ皆様、ホームパーティなどでふるまい

大いに格好つけちゃってくださいな。

(ただし大不評でも責任は持ちません。あしからず)





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