2022年3月 1日 (火)

番外編「みなそそね」 14ページ

 

 

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「おやすみなさい」

 

 

カチリ。

灯りを消して長かった一日も終わり。

おやすみなさい。

 

このお話は(話と呼ぶほどのものでもありませんが)

もう10年以上前

おばあちゃん家で法事が行われた際、

本当にあったできごとを基に描きました。

 

長方形のこたつの周りに

一人、また一人と毛布を被って眠りにつく様が

一枚、また一枚と花びらが開くようだな、

上から見るときれいだろうな、ふと思ったのが

絵を俯瞰で描いたキッカケで、

偶数ページは奇数ページの絵を

俯瞰で見た絵になってます。

 

色えんぴつで細々と描きこんだ小さな絵なので

本来ならスマホやPCの画面で発表するには

不向きだと思うのですが、

楽しんでいただけましたなら幸いでございます。

 

ゆるゆるページをめくっているうちに

気がつけばもう3月!

長い間のお付き合いありがとうございました。

もうすぐひなまつり。もうすぐ春ですね!

みなさま、

どうぞよい春をお楽しみください。

 

 

 

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2022年2月27日 (日)

番外編「みなそそね」 13ページ

 

 

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「まあよう。 みな寝てしもうたな。」

 

 

風呂に入っていた広子おばが上がってきました。

おばはこの夜唯一の

布団で寝る人。(エライ!)

風呂上がりの缶ビールを持って

電灯のひもをカチリ。

一日おつかれさまでした。

 

 

オマケ:おばあちゃん家の食器

都会の小洒落たばあば宅の、洒落た食器は別として

いなかのおばあちゃん家で使う茶碗や皿には

誰しも愛着があるのではないでしょうか。

 

那岐の家には

私たち姉妹が幼い頃揃えてくれた

りんごとさくらんぼ柄のごはん茶碗と

アニメ「フランダースの犬」の絵の汁椀が

まだあります。

小ぶりなりんごの茶碗は

40年を経て今もごはんをよそって使いますし、

フランダースの汁椀を見れば

おばあちゃんお手製味噌を使った豆腐のおつの香りや

おつを入れた汁椀が熱々で持てなかったことなどを

ありありと思い出します。

(おつ=味噌汁)

 

グラス類も

(こんなのどこからもらったんだろう)と

首をかしげるようなものがぞくぞく。

アサヒビールやカルピス、キリンレモンの

ロゴ入りグラスは序ノ口として

俵万智のサラダ記念日の歌が印刷された

5客揃いの小さなグラスとか、

本当におもしろい。

私は金色で土星や流れ星などが印刷してある

キリンレモンのおまけグラスを気に入って

ビールやチューハイを飲むとき愛用していましたが、

いつのまにか割れてしまいました。

好きで大切にしているものに限って

割れたり欠けたりする、

これも「食器あるある」ですねえ。

 

 

 

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2022年2月25日 (金)

番外編「みなそそね」 12ページ

 

 

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「そそ寝 そそ寝 みなそそ寝」

 

 

あらあ。

最後まで一人がんばっていたトモコも

酔いが回ったか、

毛布をかけてくれる人がいないので

どてらを被って寝てしまいましたよ。

(ポテトチップも袋の途中で止められたようです♪)

 

 

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2022年2月23日 (水)

番外編「みなそそね」 11ページ

 

 

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「ひとりで のんでも つまらんな。」

 

 

10ページでトモコがペリペリ開けていたスナック、それは

ポテトチップでした!

ワ~、パチパチ。

僭越ながら私・トモコ、

これまで40数年、様々なスナック菓子を食べてきましたが、

開封時にかくも興奮するスナックは

ポテトチップ以外、ないのではありますまいか。

 

チップスの一片は大きいか、砕けてはいないか、

よく揚がっているか、揚げすぎてはいないか、

折れ曲がったのはあるか、

空気が入って膨れたのはあるか・・・

興奮で破裂しそうな我が身を無理に落ち着かせ

イザ! ペリペリ袋を開くと

強烈に立ち昇るじゃがいものデンプンと油の混じった匂い!

ジーザス! これほど魅惑的な匂いがあろうか!

私などすかさず袋に鼻を突っ込み

くんくん嗅いでしまいます。

 

心ゆくまで嗅ぎ、嗅覚が満足すると

お次は、ほの暗い袋の中に目を凝らします。

・・・ア、あった!

折れ曲がったまま揚げられた一片。

他のチップスをかき分けそっと指でつまみ取り、

慎重に上下の臼歯の間にかまえスタンバイ。

3,2,1・・・ シャリッ!

オオオ、ナイスサウンド! 総毛立つ興奮!なんたる快感!

(わざわざ折れ曲がった一片を選んだのは

 噛んだ時、より心地良い音が出るから)

嗅覚・聴覚を刺激され吹っ飛んだ理性。

あとはもう手当たり次第パリパリシャリシャリ楽しめば

五感の全てが満たされて、

もうこの手が止まらない~・・・

 

 

ハッ。失礼いたしました。

凶暴性さえ秘めたポテトチップの魅力に

すっかり取り乱してしまいました。

恐るべし ポテトチップ。

しかしポテトチップも様々なメーカーの様々な味があり、

バターしょうゆ、フレンチドレッシングなんかでは飽き足らず

「47都道府県の味」と称して

ほしいも味、焼きまんじゅう味なんてものまで出てました。

(ちなみに我が奈良県は柿の葉すし味。どんな味だ?)

でもやっぱり私はド定番、

カルビーのうすしおが一番好きです。

 

 

 

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2022年2月21日 (月)

番外編「みなそそね」 10ページ

 

 

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あらあ。

千代子もスースー寝てしまいました。

起きているのは私一人、

しかも何やらスナックの袋をペリペリ開けている!

恐るべき いやしさ、

恐るべし トモコ・・・

 

 

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2022年2月19日 (土)

番外編「みなそそね」 9ページ

 

 

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「おばあちゃん かぜひくで。」

 

 

朝早くから動き回っていた働き者・はるうさんも

体力の限界、

寝てしまいました。

横では歯磨きを終えた千代子が

こちらも毛布を広げて寝支度をしています。

 

ところで、今さらながらの素朴な疑問。

 

「那岐の家には仏間も客間もあるのに

 どうしてみんなこたつで寝るの?」

 

確かに。

我々一家が眠るための部屋も布団も

用意できたのですが、

なにぶん極寒の冬のこと。

(暖房器具も足らんけえ

そんならみんなこたつでそそ寝をしょうや、

身内じゃけえ ええわいや)

はるうさんの提案にお調子者の父が

(そうしましょう そうしましょう)

乗っかったというとこでしょうか。

こうして、みんなでこたつでそそ寝と相成ったわけですが

・・・ン!? よく考えれば

おっちゃんとはるうさんは自分の部屋があるじゃんか。

ちゃんと布団で寝なさい! めっ!

 

 

 

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2022年2月17日 (木)

番外編「みなそそね」 8ページ

 

 

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「マミー まんまと ぼい出され」

 

 *ぼい出す=追い出す

 

 

(こんばんは!)とばかりに

意気込んで乱入してきたマミーでしたが

何やらうまいものでつられて

まんまとぼい出されてしまいました。

そそ寝組もいったん目を覚まし

バイバ~イと手を振る中、

父・マモンだけはぐうぐう夢の続き。

なんちゅう鈍感・・・イヤイヤ、大人物です。

 

 

 

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2022年2月15日 (火)

番外編「みなそそね」 7ページ

 

 

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「こら いけん! いけんっちゃ!」

 

 

なんと!

乱入してきたのは愛犬・マミー。

コリーと見まがうほどの、でぶシェルティーです。

 

マミーはエリーという気位の高い母犬の子のわりに

育ちが悪かったせいか

いたってイヤシ・・・、いや、庶民的で

ときどき台所に飛び上がって来ては

お膳の上のものを食べちまったりしてました。

ある時など

いただきものの千鳥饅頭の箱をひっくり返し

一度に5個平らげていたこともありましたねえ。

(イヤシイ)

この日は盗み食いをしてやろうというのではなく

お客さんがようけ来たから

はしゃいでつい上がりこんだというところでしょうか。

・・・いや、両方かな?

 

そして前ページでトモコが運んできた魚のようなもの。

正体は、鯛の形の練り切りでした。

なんとこれ、はるうさんの大好物。

仏壇に供えてあるのを見つけると

(おうおう。なんちゅう うみゃあもんがあるど)

顔をほころばせみんなに勧めてみるものの

甘すぎるからと断られ、

結局一人で全部食べてしまうのが

お決まりのコース。

鯛の他にもえび、松、花など種類がありますが、

やっぱり一番好きなのは鯛のようです。

(理由は、大きいから!)

 

練り切りをパクつくはるうさんに感化され

ぼたもちにかぶりついたのはトモコ。

アッ、豆皿にうさぎ型のりんごまで取っている!

イヤシイのは、血筋でしょうなあ。

 

 

 

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2022年2月13日 (日)

番外編「みなそそね」 6ページ

 

 

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「夫婦そろって こたつでそそ寝」

 

 

ありゃ。

はるうさんに毛布をかけてもらってぬくぬく、

マモンも寝てしまいましたよ。

 

田舎の家の例に漏れず那岐の家にも、

イカツい虎の絵柄で分厚い二重のものから

シーツ代わりに敷けるごく薄手のものまで

毛布は押入れ内に山ほどあります。

夫婦がかけているのは

肌色の地に優しい色でお花が描かれた

ふわふわ軽いもので私のお気に入り。

那岐滞在中はいつも使っていました。

 

さらに実家では全く着ないのに

那岐では必ず着るというものが、

どてら。

私のはえんじに大きくモダンな花模様の婦人仕様。

これをセーターの上にフリースを着て

さらに上から羽織りますが、

透き間風の吹く那岐の家、それでも寒く、

フリースとどてらの間に枕をはさみこみ

風除けにしたこともありました。(涙)

 

そのどてらトモコが何やら運んで来ましたよ。

魚の形のようですが、

これはなんでしょう?

 

 

 

 

 

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2022年2月11日 (金)

番外編「みなそそね」 5ページ

 

 

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「いやあ 酔うた。 もうのめん。」

 

 

一升瓶片手にご登場は酒豪・広子おば。

お酒は智頭の諏訪酒造・諏訪娘です。

 

諏訪酒造ではその昔

「ばんなりました(こんばんはの方言)」という名の

純米生原酒を造っていて、

旨いし安いし、我が家でもお気に入りだったのが

いつしかなくなってしまい、

惜しや惜しやと残念がっていたのですが

実は近年復活を遂げていたことが判明。

これは早速取り寄せて味見しなくては!

諏訪酒造はお店も清潔で美しく、

酒米や醸造法など工夫を凝らしたお酒を

いろいろ造っている

智頭町誇りの酒蔵です。どうぞお試しあれ。

 

せっかくマモンに呑ませようと

グラスを2つ持ってきたのに

「もうのめん」ですと。

あら~、つれないお方。

 

その傍らには

あずきバーをパクつく千代子。(←いやしい!)

こたつで暖房で火照った時のアイスクリーム、

なんであんなに美味しいんでしょうね!?

 

 

 

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